鳩に毒団子を使うのは違法?現実的なリスクと正しい鳩よけ対策

ベランダや敷地内に住み着いた鳩による、ひどい糞害や騒音に日々悩まされていませんか。精神的にも肉体的にも追い詰められ、手っ取り早く、かつ安価に鳩を退治したいという思いから、インターネット上で鳩の毒団子の自作方法や、そうした行為が違法となる理由、さらに警察に逮捕されるリスクなどの法律について調べている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、結論から申し上げますと、鳩に対して毒団子などの毒餌を使用する行為は、複数の法律に直接抵触する重大な犯罪行為であり、非常に重い罰則が科されます。この記事では、なぜ毒団子を使ってはいけないのかという法的な根拠や生物学的なリスクを解説した上で、法律を守りながら100円均一ショップのグッズを活用して自分で行える安全な対策から、プロの専門業者による根本的な解決策まで、徹底的にご紹介します。

この記事を読むことで理解できる内容は以下のとおりです。

  • 鳩への毒団子使用が引き起こす重大な違法性と警察に逮捕される現実的なリスク
  • 毒餌の散布が周囲のペットや乳幼児、地域生態系に与える危険な二次被害
  • 100円均一ショップの便利グッズや家庭にあるもので今すぐ実践できる合法的なDIY鳩よけ対策
  • 自治体への有害鳥獣捕獲申請の手続き方法と専門業者に依頼する際の費用相場
目次

鳩に毒団子を使う違法性と現実的なリスク

鳩による被害が深刻化すると、一刻も早く排除したいという焦りから、安易な手段に頼りたくなる気持ちは分かります。しかし、日本国内において野生の鳥獣や街中に暮らすドバトを毒物などで殺傷する行為は、法的に厳しく制限されており、決して行ってはなりません。まずは、ネット上に溢れる誤った情報の実態と、実際に発生した事件の重い刑事処分について解説します。

鳩駆除に毒餌を自作することの危険性

インターネット上の掲示板や一部の閉ざされたコミュニティでは、身近な材料や市販の薬剤を調合した「自作の鳩用毒餌」のレシピがまことしやかに語られていることがあります。しかし、これらはゴキブリやネズミなどの不快害虫・有害獣の駆除手法を、全く生理生態の異なる野生鳥類に強引に応用したものであり、極めて高い危険性を孕んでいます。家庭で作る毒餌は、製造段階から散布後に至るまで、コントロール不可能なリスクが常に付きまといます。

製造と乾燥工程に潜む物理的な罠

毒団子を自作する際、練り合わせた材料を数日間にわたって天日干しにする乾燥工程が必要とされることが一般的です。この段階で、すでに屋外に有害物質が露出して放置されることになります。風で成分が微粒子となって周囲に飛散するリスクがあるほか、対象外の野生動物や、散歩中の犬や猫、さらには物事の判断がつかない近隣の乳幼児がクッキーやお菓子と見誤って口にしてしまう「物理的な隙」を意図的に作り出すことになります。

私たちが暮らす住宅密集地やベランダは、自分だけの閉じた空間ではなく、他者や他の生命と地続きの環境であることを忘れてはなりません。

化学物質の残留と流出による広範な環境破壊

さらに深刻なのは、散布された後の化学毒物のゆくえです。自然界に放出された化学毒物質は、ターゲットであるハトが食べるかどうかに関わらず、雨水によって周囲の土壌へ染み込み、近隣の雨水溝を経由して水系へと流出していきます。

これにより、周辺の植栽が枯死したり、井戸水や河川の水質が汚染されたりといった、二次的な化学公害を引き起こす恐れがあります。一度環境中に放出された人工毒物は、個人の力で回収・無毒化することは不可能であり、取り返しのつかない社会的責任と損害賠償リスクを背負うことになります。

鳩駆除にホウ酸団子を撒くことの有害性

自作毒餌のなかでも、ゴキブリ駆除用の「ホウ酸団子」を流用する手法が最も有名です。ホウ酸は哺乳類に比べて昆虫や鳥類に対して強く作用し、脱水症状などを引き起こして死に至らしめる性質を持っています。しかし、これをハト駆除の目的でベランダや庭先に設置する行為は、単なる「害虫駆除の延長」では済まされない重篤な結果を招きます。

【誤飲の恐怖】ホウ酸や殺鼠剤を混ぜた団子は、ペットだけでなく人間の幼児にとっても致死量になり得る危険な物質です。絶対に屋外に放置しないでください。

ドバト以外の生物への無差別な殺傷リスク

ホウ酸団子をベランダの手すりや植木鉢の影に置いたからといって、ハトだけがそれを食べるとは限りません。日本国内に生息する他の野生鳥類(スズメ、シジュウカラ、メジロ、ツバメなど)や、ベランダを訪れる昆虫、さらには近隣の飼い猫が誤って口にする可能性が非常に高いのです。特定の害鳥だけを狙い撃ちにして化学的に駆除することは物理的に不可能であり、結果として周囲の生態系を無差別に殺傷する「環境テロ」とも言える暴挙になりかねません。

人間や愛玩動物に対する急性毒性の現実

ホウ酸は人間にとっても決して安全な物質ではありません。特に体重が軽い乳幼児やペット(犬、猫、フェレットなど)にとっては、わずかな量の摂取であっても消化管の激しい炎症、嘔吐、下痢、そして中枢神経系への深刻なダメージを引き起こし、最悪の場合は多臓器不全による死に至ることもあります。

ハトを追い払いたいという一時の焦燥感から仕掛けた毒餌が、愛する家族やペットの命を奪う最大の凶器へと変貌するリスクを、私たちは極めて厳重に認識しなければなりません。

ニュースで報じられた毒餌による逮捕事例

「自分一人くらい大丈夫だろう」「見つからなければ問題ない」という甘い考えは、現代の厳しい監視社会や防犯カメラの普及によって瞬時に打ち砕かれます。実際に毒餌を設置した、あるいは野生動物を違法に殺傷したとして警察に逮捕され、人生を棒に振った事例は全国で数多く報道されています。

鳥取市の住宅街における毒団子連続放置事件

鳥取市内の閑静な住宅街において、路上に人為的に青緑色の怪しい液体(農薬や高濃度の殺虫剤とみられる化学物質)を付着させた、不審な団子状の物体が複数箇所にわたって放置される事件が発生しました。これを散歩中だった飼い犬が偶然誤飲してしまい、直後に大量のよだれや口からの泡を吹き出し、失禁を伴う重篤な急性中毒症状を発症して動物病院へ緊急搬送される事態となりました。

一命は取り留めたものの、地域からは野良猫の姿も同時に消え去るなど、住民の間に強い恐怖と憤りが広がりました。警察は「器物損壊」および「動物愛護管理法違反」の疑いで重大事件として強力な捜査を進めています。

新宿カワラバトひき殺し逮捕事件と「未必の故意」

2023年12月、東京都新宿区の路上において、進行方向にいたカワラバトをタクシーで急発進させてひき殺したとして、50代の運転手の男が鳥獣保護管理法違反の疑いで警視庁新宿署に現行犯逮捕されました。男は「道路は人間のものであり、避けるのはハトの方だ」と自論を展開しましたが、司法の判断は非情でした。

この事件は、ハトを直接狙って殺すという強い殺意が立証されなくとも、「このまま発進すればハトが死んでも構わない」という「未必の故意(みだしのこい)」が存在すれば鳥獣保護管理法違反が充分に成立することを世に知らしめる決定的な判例となりました。警察は司法解剖まで行い、死因が車両との衝突であることを厳密に証明したのです。これは、ハトに対する殺傷行為がいかに重く取り締まられているかを物語る象徴的な事件です。

鳩をめぐるトラブルや虐待による刑事処分

ハトに対する残虐な行為や、ハトの存在を巡る近隣住民との軋轢は、深刻な刑事事件へと発展し、人生を破滅させる重いペナルティを科されることになります。SNSの台頭により、これらの問題は以前よりもはるかに容易に可視化され、社会的な糾弾の対象となっています。

【現代の法的常識】どんなに糞害が深刻であっても、個人の勝手な判断で毒団子などの化学薬品を散布して鳩を殺傷することは、重大な刑事罰の対象になります。

SNSへのハト虐待動画投稿と過酷な司法判断

近年、ケージに閉じ込めた無抵抗のハトを執拗に殴打し、なぶり殺しにする様子を撮影してSNS上に投稿・拡散したきわめて悪質な動物虐待事件が発生しました。この投稿を発見した動物愛護団体や一般市民による激しい憤りの声が高まり、特定非営利活動法人どうぶつ弁護団による刑事告発を経て、警察は速やかに被疑者を特定・逮捕しました。

その後、立川簡易裁判所において、被告に対して「罰金50万円」の略式命令が下されました。動物虐待に対する世間の風当たりは年々厳しくなっており、一度このような前科がつけば、社会的信用や職を失うことは避けられません。

鳩の餌やりを巡る暴力と傷害事件

ハトを巡るトラブルは、単に「ハトを殺す」行為だけに留まりません。2024年9月には、札幌市東区の路上において、ハトへの無責任な餌やりを行っていた男が、糞害を懸念して注意した近隣の40代男性に対して激高し、持っていた角材(木製の棒)で男性のふくらはぎを激しく殴打して軽傷を負わせるという傷害事件が発生しました。

男はその場で駆けつけた警察官に傷害の現行犯で逮捕されました。ハトに餌を与える行為が地域社会の治安を乱し、最終的に深刻な暴力犯罪を誘発する引き金になることを示す、極めて憂慮すべき事例です。

行政による毒餌散布の歴史と「現代のゼロ実績」

過去の昭和の時代、例えば1970年代の茨城国体や1980年代のつくば万博の開催前などには、公衆衛生の向上や野犬・野良猫対策として、行政が主導して「毒団子」を路上に散布した歴史が存在します。しかし、野生生物の保護や動物福祉に関する法整備が飛躍的に進んだ現代において、このような前時代的な薬物駆除は完全に廃止されています。

行政による薬物(毒物)を使用した鳥獣駆除の実績は、過去20年以上にわたり「実質ゼロ」です。現代の民主主義・法治国家において、個人の判断で毒物を野外に撒く行為は、理由の如何を問わず、完全に許されない犯罪行為として処理されます。

鳩の毒団子に頼らない安全で合法的な鳥害対策

毒餌を使って無理やり鳩を排除しようとすることは、法的にも倫理的にも破滅的な選択です。鳩の習性を理解し、五感(嗅覚・視覚・触覚)を刺激することで、「ここは居心地が悪い場所だ」と認識させて物理的に寄り付かなくさせることが、最も安全で持続効果のある合法的アプローチです。ここでは、具体的な対策手法を分かりやすく解説します。

100均グッズでできる自作の鳩よけ対策

ハトの被害がまだ初期段階(時折ベランダの手すりに飛来して鳴く、偵察行動を行っているレベル)であれば、100円均一ショップ(ダイソーやセリアなど)で販売されている身近なアイテムを活用し、お金をかけずにDIYで高い効果を発揮する対策を行うことが可能です。

嗅覚を刺激する「お酢スプレー」と「ハッカ油」

ハトは嗅覚が非常に鋭く、かつて自分が糞をした場所の臭いや、自身の存在を示す痕跡を安全な目印にして戻ってくる強力な帰巣本能を持っています。この習性を逆手に取るため、まずはベランダを手すりから床面に至るまで徹底的に水洗いして糞の臭いを取り除きます。

その上で、ハトが嫌う強い酸味のある「お酢(またはクエン酸)」を水で薄めた自作スプレーや、メントール成分を豊富に含む「ハッカ油」を希釈した忌避剤を、ハトがとどまりやすいエアコンの室外機の上や手すり周辺に定期的に散布します。この強い刺激臭は、ハトにとって「危険で居心地の悪い場所」というシグナルになり、初期の飛来を効果的に予防します。

視覚を不規則に刺激する乱反射グッズ

また、ハトは不規則に動く強い光を極端に警戒します。不要になったCDやDVDをテグスや紐で手すりから吊り下げて風に揺らしたり、アルミホイルを細長くカットしてベランダの物干し竿に巻き付けるといった方法も、初期の撃退には非常に有効です。

ポイントは「風で不規則に揺れること」です。ハトは変化のない規則的な光にはすぐに慣れて(学習して)しまいますが、不規則にキラキラと光る眩しい反射光には強い恐怖を抱くため、安全なアプローチを断念させることができます。

ダイソーの忌避剤やセリアのフェンス活用

100円均一ショップの進化は凄まじく、現在では「ダイソー」や「セリア」などの大型店舗において、鳥害対策に直接特化した極めて実用的な便利グッズが数多くラインナップされています。これらを賢く組み合わせることで、プロ顔負けの防鳥障壁を構築することができます。

【自作風車のコツ】ペットボトルをカットする際、風を受けてよく回転するように羽根の根元をすべて斜め約45度の同じ方向に折り曲げるのがポイントです。

手すりや室外機の上を着地不可にするトゲトゲマット

ハトがベランダに侵入する際、必ず最初に「手すりの上」や「エアコン室外機の上」に着地して、周囲の安全を確認(偵察)する習性があります。この足場を物理的に奪うために、プラスチック製の「鳥よけトゲトゲマット(鳥よけスパイク)」を敷き詰めます。

ダイソーなどの店舗では、連結・カットが可能なプラスチック製のマットが1枚110円(税込)で販売されています。これをハトが着地する手すりの幅に合わせてカットし、屋外用の結束バンドや強力な両面テープで隙間なく固定します。ハトは足裏にトゲが触れる不快感を極端に嫌うため、これで最初の着地点を完全に封鎖できます。

風と光で脅かす「自作ペットボトル風車」の作り方

さらに、100均で手に入る針金や反射テープを活用して、動きと光で驚かせる「ペットボトル風車」を自作するのも非常に効果的です。作り方は以下の通りです。

  1. 500mlまたは1.5Lの炭酸飲料用ペットボトルを用意し、底部から約5cmの位置をハサミで水平にカットします。
  2. 残った上部の胴体部分に、縦方向に均等に6〜8カ所の切り込みを入れます。
  3. 切り分けた羽根を、風を受けて回転するように、すべて同じ方向(斜め約45度)に根元から外側へ折り曲げます。
  4. 羽根の表面に、ダイソーで購入したキラキラ光る「反射テープ(赤や黄色など)」を隙間なく貼り付けます。
  5. ペットボトルのキャップ(フタ)の中心と、底をカットした部分の交点(中心軸)に、キリで針金がスムーズに通る穴を開けます。
  6. 針金ハンガーをまっすぐに伸ばしたものを回転軸として穴に通し、ベランダの手すりや物干し竿の端にしっかりと固定します。

この風車は、わずかな微風でも勢いよく回転し、反射テープの乱反射と回転時の微細な振動音によって、ハトを視覚・聴覚の双方から激しく警戒させます。

自治体への有害鳥獣捕獲申請の手続きの流れ

ベランダの死角や室外機の裏などにすでにハトに「巣」を作られてしまい、そこに「卵」や「ヒナ(雛)」が存在する場合、状況は一変します。たとえご自身の所有する敷地内であっても、鳥獣保護管理法第8条に基づき、国や自治体知事の許可なく無断で巣を撤去したり、ハトを捕獲・殺傷することは完全に禁止されています。

これに違反すると、同法により「1年以下の拘禁刑(懲役)または100万円以下の罰金」という極めて重い刑事罰が科されます。ただし、卵もヒナもいない「完全に空の古い巣」であれば、法的な制限は受けず、個人の判断で即座に撤去・廃棄することが可能です。

有害鳥獣捕獲(採取)許可の申請プロセス

卵やヒナがいる巣を物理的に処理したい場合は、事前に管轄する地方自治体の窓口へ行き、「有害鳥獣捕獲許可」を申請して許可証の交付を受けるという厳格な公的手続きを踏む義務があります。一般的な手続きの流れは以下の通りです。

  1. 現地状況の記録と写真撮影:被害の状況(巣の位置、卵やヒナの数、糞害の規模)がはっきりと確認できる鮮明な写真を撮影します。
  2. 必要書類の作成と提出:自治体のホームページなどから「有害鳥獣捕獲許可申請書」をダウンロード、または窓口で受け取り、必要事項(捕獲の目的、期間、場所、方法、処分方法など)を詳細に記入します。敷地の見取り図や建物の配置図の添付も求められます。
  3. 審査と許可証の発行:提出された書類を基に、担当部署による審査が行われます。審査には通常数日から約2週間程度を要し、無事に認められれば「有害鳥獣捕獲許可証」が交付されます。
  4. 捕獲の実施と完了報告:許可証を常に携帯した上で、申請した計画通りに捕獲・撤去を行います。作業完了後は、定められた期間内(通常は30日以内)に許可証を返納し、捕獲実績(実際に採取した卵やヒナの数)を正確に報告しなければなりません。
自治体名・エリア具体的な申請窓口手続きの特徴と主な要件
大阪府大阪市健康局生活衛生部動物管理センター分室手数料は無料。行政オンラインシステムを用いたオンラインでの事前電子申請が可能ですが、本確認のため窓口への来庁が必要です。(※郵送不可)
東京都(多摩地区)多摩環境事務所自然環境課レターパック等を用いた郵送申請が可能。返送用封筒の同封が必須要件です。窓口は立川合同庁舎3階にあります。
千葉県各管轄の地域振興事務所(または自然保護課)申請から交付までに約14日間(土日祝含む)を要します。会社業務の場合も基本は個人名義での申請が必要です。
沖縄県農林水産部南部林業事務所など交付までに約2週間。メール・FAX・郵送での申請が可能ですが、受取には切手を貼付した返信用封筒の事前送付が必要です。

※有害鳥獣の適切な捕獲・申請に関する法的根拠については、 (出典:環境省「鳥獣保護管理法の概要」)をご確認の上、お住まいの自治体へご相談ください。

足輪付きの迷い鳩を保護したときの連絡先

飛来してきたハトの足元を注意深く観察した際、プラスチックや金属製の「足輪(脚環)」が取り付けられているのを見かけることがあります。これは野生のドバトではなく、レース鳩や伝書鳩として「個人や団体が所有権を有している愛護動物(他人の財産)」に該当します。

万が一、ケガや衰弱によってベランダで動けなくなっているこれらを保護した場合は、決して殺傷や勝手な処分をしてはなりません。他人の財産を侵害したとして「器物損壊罪」や「占有離脱物横領罪」に問われるリスクがあります。

足輪の記号を記録する

まずはハトを段ボール箱などにそっと収容し、水や少量の雑穀などを与えて安全を確保します。その上で、足輪に刻印されているアルファベットや数字の情報を正確に読み取り、メモに控えます。この固有の記号から、所有者を特定して返還するための手続きに入ります。

【足輪に記載されている記号と連絡先】
・「NIPPON」と書かれている場合:一般社団法人日本伝書鳩協会(電話:03-3801-2789)へ連絡
・「JPN」と書かれている場合:一般社団法人日本鳩レース協会(電話:03-3822-4231)へ連絡

照会・連絡時の絶対条件

これらの協会へ電話連絡を入れる際の「絶対条件」として、単に「近所に足輪をつけたハトが飛んでいるのを見た」といった目撃情報だけでの相談や照会には一切応じてくれません。必ず「ハトを実際に手元で安全に保護(捕獲・収容)しており、かつ足輪の文字記号が100%正確に判別できていること」が受付の条件となります。保護が完了したら、速やかに各協会へ連絡を入れ、指示に従って所有者への返還や引き渡しの手続きを進めてください。

駆除やネット設置で使える自治体の補助金

鳥害対策を施す際、ベランダ全体を覆う防鳥ネットの敷設や、高所での本格的な対策工事を導入する場合、数万から数十万円に及ぶ高額な費用が発生することがあります。このような経済的負担に対して、一部の地方自治体では「被害防止対策の補助金(助成金)」を支給する制度を独自に設けている場合があります。しかし、この制度は全国一律で定められたものではなく、各市区町村の予算や地域ごとの被害レベルによって実施状況が大きく異なります。

補助金申請のための主な共通条件

もしお住まいの自治体に助成制度が存在する場合、一般的に以下の厳しい適用要件をクリアする必要があります。

  • 地方税の滞納がないこと:申請者(個人または法人)が、市民税や固定資産税、軽自動車税などの地方税を完全に完納していることが必須です。
  • 所有権または居住の確認:申請対象となる不動産の所有者、もしくは住民票を有する居住者(賃貸の場合はオーナーの同意書が必要な場合あり)であること。
  • 事前申請が絶対ルール:すべての工事やネット、資材の購入を「行う前」に自治体の窓口へ事前申請を行い、補助金交付決定通知書を受け取ってから着工・購入しなければなりません。事後申請は一切認められません。

農地向けと一般住宅向けでの支給額の違い

自治体の補助制度においては、農家を対象とした「農林作物被害防止対策」と、一般のマンションや戸建て住宅を対象とした「住宅被害防止対策」で、補助率や限度額に天と地ほどの格差が設けられています。

一般的に、農林業用途では購入・設置費用の「2分の1(最大10万〜15万円)」といった手厚い補助が受けられるのに対し、一般住宅用のベランダネット設置等については補助対象外であるか、対象であっても「3分の1(最大3万〜5万円)」程度に制限されることが多いのが現実です。お住まいの市役所や役場の「農林振興課」や「環境生活課」などの窓口へ、事前によく確認しておくことを強く推奨します。

ダスキンのハト飛来防止サービスの料金相場

ハトの糞害や営巣被害がすでに個人の手では負えないほど深刻化している場合(ベランダ中が糞まみれ、室外機の裏に巣を作って居座っているなど)、清掃や衛生管理の最大手企業である「ダスキン(ターミニクス事業部)」の「ハト飛来防止サービス」などのプロに依頼するのが、最も確実で安全な選択肢となります。ダスキンでは、建物の構造や被害のレベル、対策面積に応じて精緻に算出された明朗な標準料金体系を規定しています。

標準料金の算出メカニズム

ダスキンのサービス料金は、主に「①ネット資材代」「②施工技術料」「③簡易清掃・除菌費用」という3つの独立した費用項目の合算によって決定されます。一般的なベランダを想定した、最低基準料金は税込63,800円(税抜58,000円)からが目安となっています。これは、ネット面積5㎡、床の清掃・除菌面積5㎡で、汚れの程度が「軽度」の場合のフルパッケージ料金に相当します。

費用項目基本基準・対象面積標準料金(税込)追加・超過料金(1㎡あたり)
① ネット資材費用ベランダ開口部 20㎡まで¥23,100追加 20㎡ごとに +¥23,100
② ネット施工費用取付面積 5㎡まで¥13,2001㎡追加ごとに +¥2,640
③ 簡易清掃・除菌費用(軽度)床面積 5㎡まで(薄い汚れ)¥27,5001㎡追加ごとに +¥1,320
③ 簡易清掃・除菌費用(中度)床面積 5㎡まで(固着した糞)¥29,9201㎡追加ごとに +¥3,740
③ 簡易清掃・除菌費用(重度)床面積 5㎡まで(堆積物や巣あり)¥31,4601㎡追加ごとに +¥5,280

※上記は一般的な標準料金であり、ベランダの特殊な形状や高所作業の必要性、足場設置の有無によって価格は変動します。最終的な料金判断や詳細な見積もりについては、サービスを提供するダスキン加盟店の公式サイトをご確認の上、直接専門家にご相談ください。

鳩に毒団子を使わず専門業者へ依頼するメリット

一時の感情に流されて危険な毒団子を自作したり、法律の網をかいくぐろうとして違法な自己駆除を行うことは、百害あって一利なしの極めてリスキーな行為です。最初から鳥害駆除の専門業者に依頼することが、結果的にお金も時間も無駄にせず、安全かつクリーンな元の生活を取り戻す唯一の近道です。

恐ろしい感染症と衛生害虫の二次被害を防ぐ

ハトの糞や死骸、放置された巣は、人体に対して極めて重篤な健康被害を及ぼす病原体や寄生虫の温床です。これらを素人が中途半端に掃除しようとすると、乾燥した糞の微粒子を吸い込み、重篤な肺炎症状を伴う「オウム病」や、脳髄膜炎を引き起こす「クリプトコッカス症」といった命に関わる感染症を罹患するリスクがあります。

また、ハトの体表に寄生する「鳥サシダニ」や「トサカダニ」が、ハトがいなくなったことで新たな血を求め、網戸やエアコンダクトの隙間から室内に侵入し、家族を激しい痒みとアレルギー反応で襲う二次災害も多発します。プロの専門業者は、専用の強力な防護服と消毒液、高圧洗浄機を用いて、これらを微粒子レベルで100%徹底的に除菌・消滅させてくれます。

失敗しないプロ業者選定の「4大基準」

安さだけを売りにする悪質な駆除業者と契約し、施工直後にハトが戻ってきて再工事費用を二重に請求されるといった詐欺的なトラブルが後を絶ちません。見積もりを依頼する際は、以下の「4大基準」をクリアしているか厳格に審査してください。

  1. 「高圧洗浄と専用薬剤による徹底除菌・脱臭」が明記されているか:ハトは自分の糞尿の臭いに強烈に執着します。ただ掃き掃除をしてネットを張るだけでは、隙間から侵入しようと執拗にアタックしてきます。臭いを元から消し去る化学的消臭除菌が見積もりに含まれているか確認してください。
  2. 「建物全体の立体的な防御プラン」が提案されているか:ベランダの1箇所だけを塞いでも、ハトは隣の庇やエアコンの配管裏などの「未対策の隙間」に即座に移動するだけです。建物全体を立体的に調査し、逃げ道をすべて潰す計画を立ててくれる業者を選びましょう。
  3. 「使用する部材の耐候性とグレード」が明記されているか:紫外線で数年で劣化する安価なプラスチックネットや樹脂ピンではなく、10年以上の耐久性を誇る「極太高密度ポリエチレンネット」や「ステンレス製のスパイクピン」を使用しているかを確認してください。
  4. 「数年間の無償再発保証」が契約書に含まれているか:ハトの帰巣本能は非常に強力です。万が一、施工したネットを破るなどして再侵入された場合、無償で手直しを行ってくれる「1〜5年程度の長期保証」が付帯しているか、必ず確認してください。

安全かつ合法的でクリーンな元の生活を取り戻すために、まずは信頼できる専門業者へのご相談をおすすめします。動物虐待などの罰則については、 (出典:環境省「虐待や遺棄の防止」)を念頭に置き、法律を守った冷静な対応を心がけましょう。

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この記事を書いた人

名前(愛称): クジョー博士
本名(設定): 九条 まどか(くじょう まどか)

年齢: 永遠の39歳(※本人談)
職業: 害虫・害獣・害鳥対策の専門家/駆除研究所所長
肩書き:「退治の伝道師」

出身地:日本のどこかの山あい(虫と共に育つ)

経歴:昆虫学・動物生態学を学び、野外調査に20年以上従事
世界中の害虫・害獣の被害と対策法を研究
現在は「虫退治、はじめました。」の管理人として情報発信中

性格:知識豊富で冷静沈着
でもちょっと天然ボケな一面もあり、読者のコメントにめっちゃ喜ぶ
虫にも情がわくタイプだけど、必要な時はビシッと退治

口ぐせ:「彼らにも彼らの事情があるけど、こっちの生活も大事よね」
「退治は愛、でも徹底」

趣味:虫めがね集め

風呂上がりの虫チェック(職業病)

愛用グッズ:特注のマルチ退治ベルト(スプレー、忌避剤、ペンライト内蔵)

ペットのヤモリ「ヤモ太」

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