ムクドリのくちばしは黒?幼鳥とヒヨドリの見分け方完全ガイド

ムクドリのくちばしは黒いはず…と思って見上げたら、図鑑のムクドリはくちばしがオレンジ色。なのに目の前の鳥は黒っぽい。こうなると、ムクドリ幼鳥のくちばしなのか、ヒヨドリとムクドリの違いで迷っているのか、それとも冬に多いツグミのくちばし色を見ているのか、判断がつかなくなります。

さらに、逆光だと色がつぶれて見えることもありますし、群れの中にホシムクドリ冬羽が混じるケースや、地域によってはハッカチョウを黒いムクドリみたいに感じることもあります。このページでは、くちばしの色だけに引っ張られず、足の色や季節、動きまで含めてスッと正体にたどり着けるように整理します。

ムクドリ周りの相談って、単なる野鳥観察の疑問で終わらないことが多いんです。夕方に電線へ集まってうるさい、ベランダがフンで汚れる、ねぐらの木の下が臭う。こうなると「何の鳥か」を確かめることが、次の一手(掃除・予防・相談先の判断)にも直結します。だからこそ、ここでは「見分け方」を図鑑っぽく語るだけじゃなく、生活圏で使えるチェック手順に落とし込みます。

この記事を読むことで理解できる内容は以下のとおりです。

  • ムクドリのくちばしが黒く見える代表的な理由
  • ムクドリ幼鳥・ヒヨドリ・ツグミの見分け方
  • 逆光や距離で色が変わって見える仕組み
  • 生活被害(騒音・糞害)につながるときの考え方
目次

ムクドリのくちばしは黒?

結論から言うと、成鳥のムクドリは「くちばし全体が黒」ではないのが基本です。黒く見えた場合は、幼鳥・別種の見間違い・観察条件のどれかで説明できることがほとんどです。ここでは、まず“間違いやすい順”に原因をつぶしていきます。

この章は、いわば現場用の診断チャートです。「くちばしが黒い=別の鳥」と決めつけず、季節と場所と行動を一緒に見て、可能性を狭めます。最後まで読む時間がない人も、見出しごとに自分の状況に近いところだけ拾えば、かなりの確率で正体に近づけます。

ムクドリ幼鳥のくちばし

春〜夏にかけて増えるのが、ムクドリの幼鳥です。

幼鳥は全体に地味で、くちばしも成鳥ほど鮮やかなオレンジが出ません。

暗褐色〜黒っぽい角質色に見える個体が多く、「ムクドリのくちばしは黒」と検索されるパターンで一番多い印象です。

幼鳥は「くちばしだけ」が変わるわけではありません

よくある落とし穴が、くちばしの色だけで判断してしまうことです。

幼鳥は、くちばし以外にも「幼さ」がにじみます。

頬の白がくっきりしない、体の色が茶色っぽい、羽のツヤが弱いなど、成鳥の“キリッと感”が薄いんですね。

ムクドリは群れで行動することが多いので、成鳥の横に幼鳥が並ぶと違いが分かりやすくなります。

幼鳥っぽさの見どころ

  • 体色が茶色っぽく、頬の白がぼんやり
  • 地面をトコトコ歩いて採食しがち
  • 成鳥に混じって群れで行動することが多い

見分けは「時期」が強い味方です

ムクドリの繁殖期から巣立ちの流れを考えると、街で幼鳥が増えるのはだいたい初夏〜夏のイメージです。

公園の芝生、駅前の街路樹、スーパーの駐車場など、人の生活圏に普通に出ます。

だから、5月〜9月あたりに「黒っぽいくちばしのムクドリっぽい鳥」を見たなら、まず幼鳥を疑うのが合理的です。

逆に冬ど真ん中で同じ状況なら、幼鳥より別種(ツグミなど)の線が強くなります。

スマホで確認するときのコツ

写真を撮るなら、顔のアップよりも「全身」を狙ってください。

くちばしだけは逆光で潰れやすい一方、体色・頬・脚の色は判定材料が多いからです。

ピントが甘くても、全身が写っていれば情報が拾えます。

害鳥相談の現場で多いパターン

「ムクドリの群れがうるさい、でも中に黒いくちばしがいる」というケースがよくあります。

これは、群れの中に幼鳥が混じっているだけ、ということが多いです。

幼鳥がいるから被害が増えるというより、群れが大きい季節で、しかもねぐら形成の前後だったりして、結果として騒音やフンが目立つんです。

識別ができると、必要以上に不安にならずに済みますし、次に取るべき行動(掃除・近隣への配慮・相談先)も整理しやすくなります。

確認ポイント幼鳥で起きやすい見え方補足
くちばし黒っぽい・暗い個体差が大きい
白がぼんやり遠目だと分かりにくい
体色全体が茶色寄り成鳥よりツヤが弱い
行動群れで地上採食成鳥の真似をする

現場感としては、街路樹や公園で群れている時期に「黒いくちばしのムクドリがいる」と相談が出ると、だいたい幼鳥が混ざっています。

写真を撮れるなら、頬の雰囲気と脚の色まで写すと判定が一気にラクになります。

ヒヨドリとムクドリの違い

次に多いのが、ヒヨドリの見間違いです。

サイズ感が近く、同じ場所に出るので混同されます。

ただし識別は難しくありません。ポイントは、くちばしと足の色のセットです。

いちばん確実なのは「足の色」を見に行くこと

くちばしは細いので、距離・光・角度の影響を受けやすいです。

一方で、足は意外と観察しやすく、しかもムクドリとヒヨドリで色の傾向が違います。

ムクドリはオレンジ系、ヒヨドリは黒〜暗色。これだけでかなりの確率で決まります。

くちばしの色に自信がないときほど、足を確認したほうが早いです。

項目ムクドリヒヨドリ
くちばしオレンジ系(先端が暗く見えることあり)
オレンジ系黒〜暗色
顔の特徴頬が白っぽい頬が赤褐色っぽい
動き地面を歩くことが多いぴょんぴょん跳ねがち

「動き」と「居場所」で迷いを減らす

ヒヨドリは木の実や花を食べる姿がよく目立ち、枝にとまって鳴いていることも多いです。

一方、ムクドリは地面で歩き回って探す時間が長く、芝生や舗装の隙間をつつく姿が目立ちます。

もちろん例外はありますが、「黒いくちばしで木にとまってよく鳴く」ならヒヨドリ寄り、「群れで地面を歩き回っている」ならムクドリ寄りに振って考えると、外しにくくなります。

見間違いを減らす観察手順

  • 足の色を先に見る(オレンジ系か暗色か)
  • 次にを見る(白っぽいか、赤褐色っぽいか)
  • 最後にくちばしを見る(光の影響を受けるので補助)

生活被害の観点でも、識別は役に立ちます

ムクドリはねぐら形成で騒音・フン被害がまとまって出やすい一方、ヒヨドリは単発の鳴き声や庭木への飛来が気になるケースが多いです。

どちらも人の生活圏に出ますが、対策の考え方は変わります。

たとえば「夕方だけ集団で来て、電線や街路樹でギャーギャー鳴く」ならムクドリ疑いが強く、識別しておくと対策の的が絞れます。

特に「くちばしも足も黒い」なら、ムクドリではなくヒヨドリの可能性が一気に上がります。

逆に、足がオレンジ寄りならムクドリ側です。

色は逆光で崩れやすいので、できれば日が当たる角度で脚を確認してください。

ツグミのくちばし色

冬(おおむね秋〜春先)に「地面でモソモソしている鳥」を見て、ムクドリと迷うなら、ツグミが候補に入ります。

ツグミはくちばしが黒っぽく見えることが多く、胸〜腹にまだら模様が出るのが大きな違いです。

ツグミは「模様」と「止まり方」を見に行く

ツグミの強みは、見分けポイントが分かりやすいことです。

胸から腹にかけて、うろこ状・斑点状の模様が見えやすい個体が多く、これがムクドリとの大きな差になります。

また、ツグミは“止まる時間”が長く、数歩動いてはピタッと止まるストップ&ゴーが目立ちます。

いわゆる「だるまさんが転んだ」みたいな動きですね。

ムクドリは歩いて探し続ける時間が長いので、動きのリズムで判定できます。

「冬の公園」で迷ったら候補を絞る

冬の公園や空き地で、地面を歩く鳥は意外と候補が多いです。

ツグミのほか、シロハラ、ハクセキレイ、スズメ、ムクドリなどが同じ景色に並びます。

ここで「くちばしが黒い=ムクドリじゃない?」と感じたら、まずは胸の模様と、止まり方を確認しましょう。遠目でも「止まって胸を張る」が強ければツグミ寄りです。

季節で候補が変わる

春〜夏に増える「黒っぽいくちばし」は幼鳥寄り、冬の「黒っぽいくちばし」はツグミ寄りに振って考えると迷いが減ります。

害鳥の悩みとツグミの関係

「困っている鳥がツグミだった」という相談は、正直そこまで多くありません。

ツグミは単独行動が多く、ムクドリのように大群でねぐらを作って大騒ぎ、というタイプではないからです。

だから、もしあなたが困っているのが「群れ」「夕方」「電線」「フンが一気に落ちる」なら、ツグミよりムクドリ寄りの可能性が高いです。

逆に、静かに地面で採食している1羽〜数羽なら、ツグミの線が濃くなります。

動きもヒントになります。ツグミは“数歩走って止まる”ストップ&ゴーが目立つ個体が多いです。

ムクドリは歩きながら探すリズムになりやすいので、双眼鏡がなくても見分け材料になります。

くちばしが黄色い鳥と黒い鳥

検索しているうちに「くちばしが黄色い鳥」「黒い鳥」といったワードに寄り道する人も多いです。

ここは混乱ポイントなので、整理します。

「配色パターン」を先に決めると混乱しません

野鳥の見分けは、実は名前から入るより「配色パターン」から入ったほうが早いです。

たとえば、あなたが見たのが「体が黒い・くちばしが黄色い」なのか、「体が茶色い・くちばしが黒い」なのか、「体が灰色っぽい・頬が白い」なのか。ここが決まると、候補が一気に絞れます。

ムクドリは、成鳥ならオレンジ系のくちばしと明るい脚が特徴なので、体が真っ黒なら別ルートに振るのが自然です。

体が黒くてくちばしが黄色いとき

体が黒くてくちばしが黄色いなら、ムクドリとは別ルートの可能性が出ます。

代表例はクロツグミ(オス)などで、環境(林・山寄り)によっては出会います。

ただ、住宅街ど真ん中の電線で大群…みたいな状況なら、ムクドリ・ヒヨドリ・ツグミ周りの線が濃いです。

都市の生活圏で「黒い鳥が1羽だけ庭に来た」「林縁で見た」みたいな状況なら、黄色いくちばし系の候補も検討する価値があります。

体が茶色っぽくてくちばしが黒いとき

逆に、体が茶色っぽくてくちばしが黒いなら、幼鳥やツグミを疑うのが現実的です。

特に夏の群れなら幼鳥、冬の地上採食ならツグミ、という具合に、季節で振り分けができます。

ここで「ムクドリのはずなのに…」と迷うのは自然ですが、色だけで当てに行くと外しやすいので、次の「観察条件」も合わせて見てください。

配色で迷ったときの整理

  • 体が真っ黒に見えたら、まず「別種」の可能性を考える
  • 体が茶色寄りなら、幼鳥や冬鳥の線を太くする
  • 群れで動くならムクドリ科寄り、単独ならツグミ類寄りも検討

結局のところ、色だけで当てに行くと外しやすいので、次の「観察条件」も合わせて見てください。

逆光でくちばしが黒く見える

「くちばしが黒かった」は、実は観察条件で起きることが珍しくありません。

空を背景に電線や枝先を見ると、鳥はシルエットになって、明るい色ほど飛びます。

つまり、オレンジ系のくちばしでも黒くつぶれやすいんです。

逆光は「色」だけでなく「形」まで変えます

逆光の怖いところは、色が黒くなるだけじゃありません。

細いパーツは輪郭が潰れ、くちばしが短く見えたり、先端の暗色が強調されて「全部黒い」みたいに感じたりします。

さらに、スマホのオート露出が空に引っ張られると、鳥はますます黒い塊になります。

これが「ムクドリのくちばしは黒」と感じる大きな原因のひとつです。

その場でできる“逆光チェック”

本格的な道具がなくても、確認方法はあります。

まず、見る位置を少し変える。太陽を背にする方向へ数歩移動するだけで、色の情報が戻ることがあります。

次に、鳥がとまっている場所を変えられるなら、陰から日向へ出た瞬間の色を見る。くちばしや脚の色が一瞬で分かることがあります。

最後に、写真を撮るなら露出を鳥に合わせて下げすぎないこと。できれば鳥が暗く写らないよう、少し明るめに撮って拡大するのがコツです。

逆光を疑うチェック

  • 空を背景に見上げていた
  • 夕方で光が横から差していた
  • 距離が遠く、細部が潰れていた

距離があると「黒っぽく」感じやすい理由

距離が遠いと、色の情報は真っ先に落ちます。

特にオレンジや黄色は周囲の明るさに溶けやすく、黒い部分だけが残って見えることがあります。

ムクドリはくちばしの先端が暗く見える個体も多いので、遠目だと「先端の暗色だけが目に入る」→「全部黒い」になりやすいです。

だからこそ、くちばしよりも脚の色や、頬の白、動きのリズムといった“面積が大きい情報”で判断するのが安全です。

可能なら、位置を変えて順光で見る、スマホで拡大して脚の色まで写す。

これだけで「ムクドリのくちばしは黒」という違和感が、スッと解けることが多いです。

ムクドリのくちばしは黒と感じたら

ここからは「ムクドリっぽいけど、色や雰囲気が違う」ケースの深掘りです。

群れの中の混入、外来種、そして確実に見分けるための実践チェックをまとめます。生活圏で被害(騒音・糞害)に直結することもあるので、観察と対策の考え方も一緒に押さえましょう。

この章は、「見た目が違う=珍しい鳥かも」とワクワクする方向と、「違う鳥だったら対策はどうする?」という生活問題の方向の両方に効くように作っています。大事なのは、焦らず手順で詰めること。珍しいかどうかは最後に判断しても遅くありません。

ハッカチョウは黒いムクドリ?

地域によっては、ハッカチョウが「黒いムクドリ」に見えることがあります。

ハッカチョウはムクドリ科で雰囲気が似ていて、体が黒っぽく見えやすいです。

さらに逆光だと色が潰れて、余計に“黒い塊”に見えます。

ハッカチョウが疑わしい典型シーン

「ムクドリくらいの大きさで、全体が黒っぽい」「頭が少しボサッとして見える」「飛ぶと翼に白っぽい部分が見える気がする」――こういう印象が重なるなら、ハッカチョウの可能性が出ます。

とはいえ、遠目の印象だけで断定は危険です。

ハッカチョウは地域差が大きく、見られる場所が限られる傾向があるからです。

まずは「地域で本当に記録があるか」を確認し、次に写真や特徴で詰めるのが安全です。

地域情報の一次資料

(出典:大阪市立自然史博物館「日本のハッカチョウ分布調査」)

見分けの勘所は「シルエット」と「飛んだときの見え方」

見分けで効くのは、頭部の冠羽っぽいシルエットや、飛んだときの白い部分の見え方など。地面で歩いているときは分かりにくくても、飛び立った一瞬の翼の見え方で「あ、違う」と気づくことがあります。

ムクドリの群れは腰のあたりが白っぽく見えやすいのに対し、ハッカチョウは翼の白が目立つと感じる人が多いです(ただし光の条件で印象は変わります)。

生活被害の観点:外来種でも焦って捕まえない

「外来種なら捕まえていいのでは?」と考える人がいますが、ここは慎重に。野鳥の扱いは法律や自治体ルールが絡むことがあり、自己判断での捕獲や処分はトラブルの元です。

困っている場合は、まずは自治体や専門家に相談し、指示に従うのが安全です。

ここで大事なのは、あなたが悪者にならないことです。

記録(日時・場所・写真)を残して相談すれば、話が早く進みます。

見分けで効くのは、頭部の冠羽っぽいシルエットや、飛んだときの白い部分の見え方などです。

とはいえ、都市部で「ムクドリの群れだと思ったら、黒いのが混じってた」程度なら、次のホシムクドリも要注意です。

ホシムクドリ冬羽のくちばし

ムクドリの群れに、ホシムクドリが混ざることがあります。

ホシムクドリは非繁殖期(冬羽)だと、くちばしが黒っぽく見えやすいタイプがいて、「群れの中に1羽だけ色が濃くて、くちばしも黒い」と感じるパターンに当てはまります。

「1羽だけ違う」を見逃さない

群れを見ていて違和感が出るのは、だいたいこのケースです。

ムクドリが10羽、20羽といて、全体はいつもの色。なのに、1羽だけ全身が黒っぽく見える。こういうときは、幼鳥やヒヨドリよりも「混入」を疑ったほうが当たりやすいです。

ホシムクドリは体に光沢があり、角度によって緑や紫っぽく見えることがあります。

斑点(星模様)も、光や距離で見えたり消えたりするので、まずは「色が濃い」「光沢っぽい」という印象を大事にしてください。

冬羽の観察では「斑点」と「体型」をセットで

ホシムクドリは斑点だけが注目されがちですが、斑点は条件で見え方が変わります。

そこで、体型の印象も合わせます。ムクドリよりも引き締まって見える、頭が丸く見える、羽のツヤが強い、など、写真を拡大するとヒントが増えます。

可能なら連写で、首を伸ばした瞬間や羽を広げた瞬間を拾うと、特徴が見えることがあります。

群れの中に混ざる系は「1羽だけ違う」が合図

全体が同じなら幼鳥やヒヨドリ、1羽だけ違うならホシムクドリなど混入を疑うとスムーズです。

珍しさに引っ張られすぎない

「珍しい鳥かも」と思うと、ついその方向に決め打ちしたくなります。

ただ、実際には光の条件でムクドリが黒く見えているだけ、ということもあります。

ここでのおすすめは、まずは「ムクドリの条件(脚・頬・動き)」を満たすか確認して、満たさない場合に混入や別種の可能性を上げる、という順番です。

順番を逆にすると、当たったときは気持ちいいですが、外すと迷子になります。

ホシムクドリは体に細かな斑点が入って“星”っぽく見えることがありますが、光沢や距離で見え方が変わります。

写真で拡大できるなら、体の斑点と全体の色味を確認すると判断材料が増えます。

足の色でムクドリ判別

私が現場で一番推すのは、足の色です。

くちばしは細くて遠いと潰れますが、脚は止まっていると意外と見えます。

ムクドリは脚がオレンジ系になりやすく、ヒヨドリは黒〜暗色。ここを押さえると勝率が跳ねます。

くちばしより足が強い理由

くちばしは、細い・小さい・光を反射しやすい、という三重苦で、見誤りが起きやすいパーツです。

さらに、ムクドリは先端が暗く見えることもあるので、遠目だと「黒」判定になりやすいです。

一方で足は、面積があり、地面や枝と接していて輪郭が取りやすいので、見誤りにくいです。

だから私は、見分けで迷ったらまず足、と決めています。

判別をラクにする順番

  • まず脚の色(オレンジ系か暗色か)
  • 次に頬(白っぽいか、赤褐色か)
  • 最後にくちばし(潰れやすいので補助)

足の色が見えないときの代替策

足が陰になって見えない、柵の向こうで分からない、ということもあります。

そのときは、頬の白さ、体の色、そして「歩くか跳ねるか」の動きへ。ムクドリは地面で歩いて探す時間が長く、ヒヨドリは跳ねがち。ツグミは止まる時間が長い。行動は色よりブレにくいので、観察条件が悪いほど役に立ちます。

生活圏の“困った”にも効く見方

足の色でムクドリ判定ができると、騒音やフン被害の相談でも話が早いです。

ムクドリが原因なら、ねぐらの位置・時間帯・集合規模が対策の軸になりますし、ヒヨドリなら庭木の管理や餌場(果実・花)の状況など、別の方向になります。

鳥が違えば、嫌がるポイントも変わりやすいです。

識別は、ただの趣味じゃなく、現実の問題解決にも直結します。

季節でムクドリ幼鳥判断

季節は強いフィルターです。

春〜夏なら幼鳥の割合が上がり、冬ならツグミの確率が上がります。

ムクドリそのものも、秋〜冬に大群で集まりやすく、ねぐらができると騒音や糞害で生活被害が急に表面化します。

「いつ見たか」を思い出すだけで、候補は半分になります

見分けで迷ったとき、写真がないなら、記憶の中で一番頼れるのは季節です。

たとえば「梅雨の前後に、公園の芝生で群れていた」。この時点で幼鳥混じりのムクドリ群が最有力になります。

逆に「寒い時期に、単独で地面にいた」。この時点でツグミの線が太くなります。

季節は、色の見え方よりもブレにくい材料です。

ムクドリの被害は、季節と時間帯で顔つきが変わります

ムクドリ被害の典型は、夕方に集まってねぐらへ向かう前後です。

電線や街路樹が集合場所になりやすく、そこが住宅の目の前だと、鳴き声とフンが一気に問題になります。

ここで「何の鳥か」をはっきりさせると、対策の立て方が変わってきます。

ムクドリは群れ行動が基本なので、単発の追い払いより“集合ポイントをどうするか”が重要になります。

注意

ムクドリを含む野鳥の対応は、地域の状況や法令、施設の管理規定によって取れる手段が変わることがあります。

相談・対策の入口を作るなら、記録が最強です

「いつ」「どこで」「何羽くらい」「どこにとまる」「何時ごろがピーク」をメモするだけで、相談先に説明しやすくなります。

写真があればなお良いですが、なくても記録があると話が進みます。

特にねぐらが絡むと、継続的に同じ場所へ集まることが多いので、観察を数日続けるだけでも傾向が見えてきます。

もし「見分けたい」だけでなく、「毎晩うるさい」「ベランダが汚れる」まで来ているなら、識別と同時に対策を考えたほうが早いです。

ムクドリが電線に集まるタイプの被害なら、時間帯と止まり場を押さえるだけでも整理が進みます。

ムクドリの電線騒音と糞害の対処ガイド

ムクドリのくちばしは黒?:まとめ

ムクドリのくちばしは黒に見えることがありますが、ほとんどは「ムクドリの幼鳥」「ヒヨドリとムクドリの違いの見間違い」「冬のツグミ」「逆光や距離での見え方」で説明できます。

迷ったら、脚の色季節を先に見て、最後にくちばしを補助に回す。これが一番ブレません。

最短で迷いを終わらせるチェックリスト

  • 群れならムクドリ寄り、単独ならツグミ寄りも考える
  • 足がオレンジ系ならムクドリ寄り、足が暗色ならヒヨドリ寄り
  • 春〜夏は幼鳥混じりが普通、冬はツグミを候補に入れる
  • 逆光・遠距離なら色は崩れるので、動きと体の特徴を優先

注意

鳥の分布や見え方には地域差・個体差があります。本文中の時期や特徴は一般的な目安として捉えてください。

生活被害が出ている場合は、「鳥の正体」だけでなく「どこに集まって、いつピークか」を押さえるのが近道です。糞の汚れ方や季節の変化が気になる方は、具体的な清掃・対処もまとめています。

ムクドリのフンが黒い理由と対処法

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この記事を書いた人

名前(愛称): クジョー博士
本名(設定): 九条 まどか(くじょう まどか)

年齢: 永遠の39歳(※本人談)
職業: 害虫・害獣・害鳥対策の専門家/駆除研究所所長
肩書き:「退治の伝道師」

出身地:日本のどこかの山あい(虫と共に育つ)

経歴:昆虫学・動物生態学を学び、野外調査に20年以上従事
世界中の害虫・害獣の被害と対策法を研究
現在は「虫退治、はじめました。」の管理人として情報発信中

性格:知識豊富で冷静沈着
でもちょっと天然ボケな一面もあり、読者のコメントにめっちゃ喜ぶ
虫にも情がわくタイプだけど、必要な時はビシッと退治

口ぐせ:「彼らにも彼らの事情があるけど、こっちの生活も大事よね」
「退治は愛、でも徹底」

趣味:虫めがね集め

風呂上がりの虫チェック(職業病)

愛用グッズ:特注のマルチ退治ベルト(スプレー、忌避剤、ペンライト内蔵)

ペットのヤモリ「ヤモ太」

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