夜道で「タヌキを車で轢いた」と気づいた瞬間、頭が真っ白になりますよね。警察に連絡すべきか、110番でいいのか、ロードキル扱いで何か罪になるのか、車両保険は使えるのか、事故証明書は必要なのか……不安が一気に押し寄せます。
さらに現実的には、修理代やバンパーの割れ、ラジエーターの水漏れ、下回りの破損など「見た目以上のダメージ」も気になります。もし毛が抜けた個体だった場合は疥癬などの感染症リスクもゼロではありません。
そして意外と多いのが、祟りが気になる、お祓いした方がいいのか、という心のモヤモヤです。この記事では、#9910の使いどころ、3等級ダウンを含む保険判断まで、事故直後から落ち着くまでの手順を安全第一で整理します。
結論だけ先に言うと、まずは安全確保、次に警察への連絡、道路上に危険が残るなら#9910の活用、そして触らない・無理しない。この順番を守るだけで、二次事故・感染・手続きの詰みをかなり減らせます。
この記事を読むことで理解できる内容は以下のとおりです。
- 警察へ連絡する理由と通報のコツ
- #9910の使い方と死骸対応の注意点
- 疥癬など衛生リスクと洗車・消毒の要点
- 修理費の目安と車両保険の損得判断
タヌキを車で轢いた直後の対応
ここは迷いが出やすいパートです。結論から言うと、やる順番は「安全確保 → 連絡 → 二次被害の防止 → 触らない」が基本。落ち着いて手順通りに動けば、リスクを最小化できます。
最初の30秒でやること(目安)
- 急ハンドルを避けて姿勢を安定させる
- ハザードを点け、可能なら安全な場所へ寄せる
- 自分と同乗者のケガ確認(首・腰も含む)
- 道路上の危険(死骸・部品散乱)を把握する
警察へ110番通報する

タヌキとの衝突でも、車が傷ついた時点で事故としての扱いになります。
現場で「動物だからまあいいか」と立ち去るのは危険で、あとから保険や修理の段階で詰みやすいんですよ。
私がよく聞くのは、「その場では大丈夫と思って帰ったけど、翌日に下回りの異音や警告灯が出て、保険会社に電話したら事故の記録がなくて手続きが面倒になった」というパターンです。
なぜ通報が必要になるのか
まず、道路上で起きた衝突は、相手が野生動物でも「事故としての整理」が必要になりやすいです。
理由はシンプルで、事故の記録がないと「いつ・どこで・どんな状況で壊れたか」を第三者に説明しにくいからです。
修理工場の見積もりが出た段階で、損傷が本当に今回の衝突に起因するのか、追加損傷がないか、といった確認が入ることがあります。
ここで警察の受理情報があると、話がスムーズに進みます。
110番で伝えるときの実務的コツ
通報は緊張しますが、重要なのは「短く、事実を、順番に」です。私は現場で慌てた方ほど説明が長くなってしまうのを見ます。長く話すほど要点が埋もれます。以下の型で伝えれば十分です。
通報のポイント
- 場所(道路名・目印・進行方向)
- ケガ人の有無(自分・同乗者)
- 車の損傷(走行可能か、液漏れがあるか)
- 動物が道路上に残っているか
「110番でいいの?」と迷う方が多いですが、緊急性が高い状況(道路上に残っている、二次事故の恐れがある、危険な場所で停車している等)なら110番で問題ありません。
落ち着いて話せば大丈夫です。逆に、路肩で安全確保できていて緊急性が低いなら、地域の指示に従って警察署への連絡を案内されることもあります。
やりがちなNG行動
「とりあえず帰る」は後悔しやすい
衝突直後はアドレナリンで痛みや不調に気づきにくいです。車の異常も同じで、冷却水漏れや固定部の割れは時間差で症状が出ることがあります。安全に寄せられるなら寄せて、まずは連絡と確認を優先してください。
なお、事故処理や保険の手続きは地域や契約内容で変わることがあります。最終判断は警察・保険会社・修理工場などの専門家に確認してください。
法律・規則の解釈も状況によって変わるため、断定は避け、必ず公的案内や担当者の指示を優先しましょう。
#9910で死骸処理を依頼

道路上に死骸が残っている場合、自己判断で回収・運搬しようとすると二次事故の危険が跳ね上がります。
そんな時に頼れるのが道路緊急ダイヤルの#9910です。ここ、意外と知られていませんが、道路の異状を24時間受け付ける仕組みとして整備されています。
穴ぼこや落下物だけでなく、路面上の危険物として死骸や部品が残るケースでも「道路の危険」という意味で相談の価値があります。
#9910に向いている状況・向いていない状況
#9910は、道路管理者につなぐための窓口です。
だからこそ「道路上の危険」がある場面に強い一方、私有地や道路外などは対象外になることがあります。
まずは「今いる場所が道路の管理対象か」「危険が継続しているか」を意識すると判断しやすいです。
#9910は万能ではありません
#9910は「道路の異状」通報の窓口です。私道や道路外は対象外になることがあります。また、地域・状況により所管が変わるため、案内された窓口へ従ってください。
電話で伝えるべき情報
現場対応はスピードが命です。伝える内容は、警察通報と似ていますが「道路管理の観点」が入ります。
例えば「車線のどこにあるか」「カーブの先で見えにくいか」「雨で流されているか」など。ここが具体的だと、到着後の安全措置が速くなります。
#9910で伝えると良いこと
- 道路名・進行方向・目印(IC名、交差点名、バス停など)
- 危険物の位置(左車線・路肩・中央付近など)
- 交通量と視認性(夜間、雨、カーブ、橋の上など)
- 自分が安全な場所に退避できているか
現場では、無理に動かさず、まずは自分と周囲の安全を優先してください。
夜間や交通量の多い道ほど「近づかない・立ち止まらない」が鉄則です。
特に、死骸を避けようとして後続車が急ハンドルを切ると、追突・逸脱の連鎖が起きます。だから、個人が英雄になろうとしない。これが生存率を上げる動き方です。
道路緊急ダイヤルの概要や対象は更新されることがあります。一次情報として、国土交通省の案内も確認しておくと安心です(出典:国土交通省「道路緊急ダイヤル(#9910)」)。
ロードキルで触らない

ロードキル直後は「生きてるかも」と思って近づきがちですが、ここでの接触はおすすめできません。
野生動物は負傷しているほど警戒心が強く、噛みつきや引っかきが起きやすいからです。
タヌキは見た目が丸くて愛嬌がありますが、イヌ科で顎の力が強め。噛まれれば皮膚が裂け、治療が必要になることもあります。
さらに、負傷個体は予測不能に暴れます。善意がそのまま事故になるのが、この場面の怖さです。
「触りたくなる心理」を先に潰す
人は目の前で命が傷つくと、何かしたくなります。これは自然な反応です。
でも、車道上でやるべきは救助よりも安全確保。なぜなら、人が二次事故で巻き込まれると、動物どころか人命が増えてしまうからです。
現実的にできる支援は「連絡して、専門対応につなぐ」こと。これが最も確実です。
触らないことが衛生面でも強い
死骸でも体表にダニ類が付いていることがあります。
素手はもちろん、薄手の軍手でもリスクが残ります。ダニは宿主が動かなくなると別の宿主を探すことがあり、衣服や車内に持ち帰ると後が厄介です。
もし車体に体液や毛が付いた場合でも、まずは「触らない・擦らない」。乾く前に拭き取りたくなる気持ちは分かりますが、拭くほど広げる可能性があります。
清掃は後で、道具と手順を整えてからが安全です。
害獣対応でも「触らない」は鉄則です。
可哀想だから、で近づくと、人の安全が崩れてしまいます。安全が確保できて初めて、次の行動が選べます。
野生動物は「助けたい」と「助けられる」が一致しないことが多いです。
だから私は、連絡と安全導線の確保に全力を振ります。
どうしても車の下に入り込んだら
衝突状況によっては、車体の下に巻き込まれていることがあります。
この場合は、覗き込みに行くほど危険です。無理に引っ張り出すと、車道側に自分の体が出ますし、車体の温度や鋭利な部品でケガもしやすいです。
ここは潔く専門対応に任せましょう。レッカーや整備工場でも、動物が絡むトラブルは一定数経験があります。状況を説明し、安全な移動方法を相談してください。
疥癬や感染症に注意

タヌキは疥癬(かいせん)の個体が目撃されることがあります。
毛が抜けて皮膚が荒れている個体は要注意。人への感染はまれと言われる一方、犬や猫は影響を受けやすいとされます。
ここで大事なのは、怖がり過ぎてパニックになるのではなく、やるべき衛生対応を決め打ちでこなすことです。
害獣トラブル全般に言えますが、感染症リスクは「ゼロ」ではないので、ゼロ前提の行動が一番危ないんですね。
疥癬っぽいタヌキの見分け方(目安)
疥癬を断定するのは獣医領域なので、ここではあくまで「疑うサイン」です。
毛が広範囲に抜け、皮膚がゴワついて厚く見える、赤黒くただれている、痩せている、動きが鈍い。こういう場合は「触らない」の判断をより強くします。
触れないだけでなく、車体の清掃や衣類管理も丁寧に行う価値が上がります。
最低限やっておきたい衛生対応(目安)
- 帰宅後すぐに手洗い・うがい
- 靴底やフロアマットの清掃
- 下回りを意識した洗車(可能なら高圧洗浄)
- ペットがいる家は近づけない・触らせない
洗車・清掃の優先順位
私がすすめるのは「下回り→タイヤハウス→バンパー裏側→マット・靴底」の順です。
理由は、汚れや体液、寄生虫が残りやすいのが路面に近い箇所だから。洗車機でも下回りコースがあるなら優先する価値があります。
自宅でやるなら、ホースで流すだけでも「こすらず流す」方向が安全です。
こすり洗いは飛散や付着拡大につながることがあるので、洗浄剤と流水で落とすイメージを持ってください。
ペットがいる家庭の追加対策
犬や猫がいる場合は、事故直後の衣類や靴で室内を歩かないのが理想です。
玄関で着替える、衣類はすぐ洗濯機へ、可能なら高温乾燥や熱処理ができる環境だとより安心です。
もちろん、過度な消毒で体調を崩すのは本末転倒なので、体調や環境に合わせて無理のない範囲で行いましょう。
皮膚のかゆみや発疹が出た、ペットが強く掻きむしるなどの変化があれば、早めに医療機関や動物病院へ相談してください。症状が出た場合の判断は専門家に委ねるのが安全です。
なお、タヌキの疥癬やロードキルが起こりやすい条件については、当サイトの解説も参考になります:エゾタヌキの交通事故と疥癬の脅威
二次事故防止の措置

衝突直後は、自分の車だけに意識が向きますが、本当に怖いのは二次事故です。
後続車が避けようとして追突・対向車線へ逸脱、という流れは珍しくありません。
動物の死骸は夜間の路面に同化しやすく、発見が遅れます。
そこで急ブレーキ、次に追突、さらに後続が玉突き……という最悪の連鎖が起きます。
だから、ドライバーができる範囲で「危険を増やさない」ことが重要です。
安全確保の基本は「見える化」と「退避」
可能な範囲で、ハザード点灯、後続車への注意喚起、そして安全な場所への退避を優先してください。
車外に出る場合も、暗所・カーブ・橋の上などは特に危険です。
発炎筒や三角表示板が使える状況なら有効ですが、使うために危険な場所へ立ち入るくらいなら「使わない」も正解です。命を守る行動が最優先です。
危険な場所では「車外に出ない」も正解
高速道路や見通しの悪い道路では、車外に出る行為自体がリスクになります。状況次第では、無理に確認せず通報と待機を優先してください。
夜間・雨天・カーブでの具体策
夜間はライトで自車位置を知らせることが大切ですが、ハイビームで後続を幻惑すると逆効果になり得ます。
雨天は路肩が滑りやすく、歩行自体が危険です。カーブの手前で止まると後続が避けられません。
可能ならカーブを抜けた先の安全な場所へ移動し、そこで通報する。これだけで事故確率は下がります。
無理に現場確認をしないことが、結果的に社会全体の安全につながります。
タヌキを車で轢いた後の修理と手続き
次の山はお金と手続きです。見た目が軽傷でも、内部の破損があとから効いてくるのが野生動物衝突の怖さです。ここでは「証明書 → 損傷チェック → 修理見積 → 保険判断」の順で整理します。
修理・手続きで後悔しにくい順番
- 事故としての記録を整える(連絡・受理)
- 走行継続の可否を判断(液漏れ・警告灯)
- 損傷の写真を残す(後で説明が楽)
- 見積もりを取り、保険と比較する
交通事故証明書を取る

保険や修理の段階で効いてくるのが、事故としての記録です。
多くのケースで、任意保険(特に車両保険)を使うには事故証明が求められます。
ここで言う「事故証明書」は、事故の事実を客観的に示す材料として扱われやすいものです。
保険会社や整備工場が「いつ、どこで、何があったか」を確認する際に、口頭だけよりも格段に話が通ります。
写真・メモが効く理由
証明書だけでなく、現場写真とメモも強力です。
私が勧めるのは、スマホで「車の損傷(全景→寄り)」「路面状況」「位置が分かる標識や交差点名」を撮ることです。
夜間はライトで照らしながら撮ると見返したときに役立ちます。
ここでのポイントは、被写体が“映える”かではなく“説明に使える”か。後日、相手がいない単独事故ほど、説明力がものを言います。
手続きで詰みやすい落とし穴
「小さい事故だから不要」と思っても、あとからバンパー裏の破損やセンサー異常が見つかることがあります。
最近の車は運転支援や衝突軽減のセンサーが多く、外装の割れよりも“内部のズレ”が不具合を起こします。
手続きの詰みを防ぐ意味でも、事故として処理しておくのが無難です。
発行手順や必要情報は状況で変わります。最終的には警察・保険会社の案内に従ってください。
注意:書類の呼び方は会社で違うことがあります
同じような意味でも、保険会社や代理店で呼称が異なる場合があります。必要書類の名称が分からないときは、「事故の記録を示す書類(受理情報)」として確認するとスムーズです。
バンパー修理費の目安

タヌキ衝突は、バンパー下部〜フォグ周りに当たりやすいです。
最近の車は樹脂バンパーが多く、割れ・脱落・クリップ破損などが起きます。
見た目が「少し擦っただけ」に見えても、裏側で固定爪が割れていたり、アンダーカバーが裂けていたりすることがあるのが厄介です。
走行風でバタついて、最終的にカバーが落ちると、それ自体が落下物になって危険です。
費用が上下するポイント
バンパー修理は、塗装の有無、割れの大きさ、センサーやフォグランプ周りの部品点数で変わります。
部品交換になると、塗装と脱着工賃が乗ってきます。
軽微な擦り傷なら補修で済む場合もありますが、割れや変形があると交換が現実的です。
費用はあくまで一般的な目安
バンパー修理は車種・塗装・部品の有無で幅があります。
軽微なら補修で済むこともありますし、センサーや灯火類が絡むと高くなりがちです。
正確な金額は必ず見積もりで確認してください。
点検で見てほしい“裏側”
整備工場で見てもらうときは、「バンパーの固定部」「アンダーカバーの留め具」「タイヤハウス内側のインナーカバー」「フォグ周りの配線・コネクタ」を重点に見てもらうと安心です。
ここが緩むと走行中に異音が出たり、雨の日に水が回りやすくなったりします。特に高速走行が多い方は、早めの点検が安全に直結します。
特に注意したいのは、外装が軽くても内部の固定部が割れているケースです。走行中の振動でズレが広がり、最終的に脱落することもあるので、早めに点検をおすすめします。
ラジエーター水漏れ確認

ここが一番シビアです。衝突位置によっては、ラジエーターや冷却系にダメージが入り、冷却水(クーラント)の漏れが起きることがあります。
漏れたまま走るとオーバーヒートにつながり、修理が一気に高額化する可能性があります。
私が「迷ったら走るな」と言うのは、この冷却系が絡むと取り返しがつきにくいからです。
外装は直せても、エンジンを焼いたら桁が変わります。
その場でできる確認(無理のない範囲で)
- 車の下に色のついた液体が垂れていないか
- 水温計が上がっていないか、警告灯が点いていないか
- 焦げたにおい・甘いにおいがしないか
「走れるけど走らない」判断が有利なケース
漏れが疑わしい、警告灯が点いた、エンジンルームから湯気が出た、焦げ臭い、こういう場合は自走を避けた方が安全です。
たとえ一時的に走れても、数分で水温が急上昇することがあります。
結果として、レッカー代をケチってエンジン修理に化けるのが最悪のシナリオです。
触ってはいけないポイント
ただし、ボンネットを開けて高温部に触れる、ラジエーターキャップを開ける、といった行為は危険です。
冷却系は加圧されており、熱い蒸気や液体が噴き出すことがあります。
自己判断でキャップを開けるのは避けましょう。
判断に迷う場合は、ロードサービスや整備工場に相談し、自走しない選択も含めて安全に決めてください。
チェックを助ける小技
夜間はスマホのライトで車の下を照らすと、液体の反射で漏れが見つかりやすいです。
ただし、車道側へ身を乗り出さないこと。あくまで安全な位置からの確認に留めてください。
車両保険が使える条件

野生動物との衝突が車両保険の対象になるかは、契約タイプ(一般条件か、エコノミー型か等)と約款・特約で変わります。
ここは断定せず、必ず契約内容の確認が必要です。
「動物なら全部出ると思ってた」「エコノミー型だったから対象外と言われた」など、認識違いが起きやすいポイントです。
だからこそ、まずは契約証券やアプリの補償内容を見て、次に保険会社へ確認する。順番を守ると話が早いです。
保険会社へ問い合わせる前に整理しておくこと
問い合わせ時に情報が曖昧だと、折り返しや追加確認が増えて時間がかかります。
事故直後は難しいですが、落ち着いた段階で「いつ・どこ・どこが壊れた・警察連絡の有無」をメモしておくとラクです。写真があるとさらに強いです。
一方で、相談時に話が早くなるコツがあります。
保険会社へ伝えると良い情報
- 事故日時・場所・状況(タヌキとの衝突)
- 警察へ通報したか(受付番号など)
- 損傷箇所(バンパー、下回り、ラジエーター疑い等)
- 自走可否、レッカーの必要性
免責・特約の見落としに注意
補償対象でも、免責金額(自己負担)があると、受け取りが減ります。
また、レンタカー特約やレッカー距離の特約など、事故後の生活に直結する部分も確認しておくと助かります。
通勤や送迎で車が必須の方ほど、「修理中の足」がボディブローになります。
保険は「修理代」だけでなく「復旧速度」も価値です。
保険は「使えるかどうか」だけでなく「使うべきかどうか」も重要です。次の見出しで損得を整理します。
3等級ダウンの損益分岐

車両保険を使うと、翌年以降の保険料が上がることがあります。
一般に3等級ダウン事故として扱われるケースが多く、数年間の負担増が出ることもあります。
ここで大事なのは、「修理代の大小」だけで決めないことです。
修理代が10万円でも、免責が5万円なら受け取りは実質5万円。さらに等級ダウンで数年の負担が増えたら、結果として損することがあります。
逆に、修理が高額化するなら保険の価値は高まります。
損益分岐を考える3つの軸
私は、(1)見積もり金額、(2)免責、(3)等級影響(事故有係数など)をセットで見ます。
さらに、生活面で早期復旧が必要か、代車の確保ができるか、といった現実の軸も加えると判断がブレにくいです。
損得判断の考え方(目安)
| 見るポイント | チェック内容 |
|---|---|
| 修理見積 | 部品交換が多いほど高額化しやすい |
| 免責金額 | 免責が高いと受け取りが減る |
| 等級影響 | 数年分の保険料増を試算する |
| 生活影響 | 早期復旧が必要なら保険が助けになる |
私がすすめる現実的な決め方
まずは修理工場で見積もり(可能なら複数)を取り、次に保険会社か代理店へ「この見積もりで保険を使った場合、翌年以降の保険料はどれくらい上がる見込みか」を聞きます。
ここまで揃うと、ほぼ迷いが消えます。数字が出ない状態で悩むのが一番消耗します。
ここは数字が絡むので、代理店や保険会社に「保険を使った場合の増額見込み」を聞くのが確実です。
最終判断は契約条件と見積もりに基づき、専門家に相談して決めてください。
タヌキを車で轢いた後は警察と保険

最後に要点をまとめます。
タヌキを車で轢いた直後は、まず自分と同乗者の安全確保。次に警察へ連絡し、道路上の危険が残るなら#9910も活用します。
ロードキル現場では無理に触らず、疥癬など衛生リスクも想定して洗車・清掃を淡々と行うのが安全です。
ここまでを徹底するだけで、「二次事故」「感染」「後日の手続き詰み」をかなり減らせます。
心理面のモヤモヤも“手順”で落ち着く
祟りが気になる、お祓いした方がいいのか、という不安は否定しません。
事故は誰でも動揺しますし、動物が絡むと罪悪感が乗りやすいです。
私が伝えているのは、「やるべきことをやった」という事実が、心を落ち着かせる一番の材料になるということです。安全確保、連絡、清掃、点検。ここまでやれば、あとは日常に戻るだけです。
修理面の要点をもう一度
修理面では、バンパーが軽傷に見えても下回りや固定部、そしてラジエーターの水漏れは見落としがちです。
警告灯や液漏れがあれば自走せず、プロの判断に委ねましょう。迷ったら「走らない」方向に倒す方が、結果的に安く済むことが多いです。
保険は“使えるか”と“使うべきか”を分けて考える
車両保険の適用可否と、3等級ダウンを含む損得は契約次第です。
補償があっても免責や等級影響で損得が変わります。
最終的な判断は警察・保険会社・整備工場などの専門家にご相談ください。
当サイトでは、野生動物や害獣が絡むトラブルを「危険を増やさない手順」に落とし込んで解説しています。
今回も同じで、焦ったときほど“順番”が命です。安全第一で、確実に片付けていきましょう。
