ヤモリとゲジゲジが家に出る理由と対策|違いと侵入防止の手順

家の中でヤモリやゲジゲジを見かけると、違いが分からず不安になりますよね。画像で見分け方を知りたい、ゲジゲジは益虫なのか害虫なのか、ヤモリはゲジゲジを食べるのか、ムカデやヤスデとの違いは何か、そして家に出る原因や対策・駆除の方法まで、一気に整理したい方が多いはずです。

この記事では、ヤモリは守りたいけれどゲジゲジはどうにかしたい、という現場でよくある悩みに寄り添いながら、侵入経路の塞ぎ方を中心に、できるだけ安全性に配慮した手順をまとめます。

この記事を読むことで理解できる内容は以下のとおりです。

  • ヤモリとゲジゲジの違いと見分け方
  • ゲジゲジが益虫か害虫かの考え方
  • ヤモリがゲジゲジを食べる可能性と注意点
  • ヤモリを守りつつ行う現実的な対策
目次

ヤモリとゲジゲジの違い

まずは正体の見極めが最優先です。見た目が似ていなくても、家の中で出る虫は混同されがちです。ここでは、画像で確認すべきポイントから、益虫・害虫としての位置づけ、捕食関係、そしてムカデやヤスデとの違いまでを一気に整理します。

画像で見分け方と違い

「ヤモリっぽい」「ゲジゲジっぽい」と感じても、いざ説明しようとすると言語化が難しいんですよね。

ここでは、現場で私がまず見るポイントを、できるだけ“失敗しない順番”で整理します。

結論から言うと、見分けは体の作り(脚・指・体節)動き方(張り付くか、走り抜けるか)でほぼ決まります。

ヤモリの見た目:指先が決め手

ヤモリは「壁や天井に張り付く小さなトカゲ」です。

体は10〜14cm前後が目安で、色は灰色〜茶色に見えることが多いです。

最大の識別点は、指先が広がって見えること。ガラス面でも歩けるのは、足裏の微細構造(趾下薄板)があるからです。

足裏の仕組みについては、環境省の解説が写真付きで分かりやすいので、気になる方は一次情報として確認してみてください。(出典:環境省『家を守るヤモリ』)

ゲジゲジの見た目:脚の数と細さ

ゲジゲジ(標準和名はゲジ)は「脚がやたら長い多足類」です。

体自体は2〜3cm程度でも、脚を含めると大きく見えてしまいます。

30本の脚が放射状に見えたらゲジの可能性が高いです。

さらに、脚が細く長く、前後の判別がつきにくいのも特徴です。

最後尾の脚が特に長く、触角のように見えることがあり、これが「どっちが頭?」という不気味さにつながります。

“動き方”の違い:止まるヤモリ、走るゲジゲジ

ヤモリは待ち伏せが得意で、照明に寄ってくる小虫を狙って同じ位置にいることが多いです。

逆にゲジゲジは徘徊型で、床や壁際を高速で走り回り、隙間へ消えていきます。

夜中に「サッ」と視界を横切るのはゲジゲジ率が高いです。

動きの記憶が残るほど速いのが特徴です。

現場での見分けのコツ

  • 壁に貼り付いて静止しやすい:ヤモリ
  • 床や巾木沿いを高速で走る:ゲジゲジ
  • 脚が太めで短く、体が長い:ムカデの可能性
  • 動きが遅く丸まりやすい:ヤスデの可能性

一目で整理できる比較表

項目ヤモリゲジゲジ(ゲジ)ムカデヤスデ
分類爬虫類多足類多足類多足類
目立つ特徴指先が広い脚が極端に長い体が長い丸まりやすい
動き壁で静止しやすい高速で走る速い遅い
対人リスク基本低い基本低い咬傷リスクあり基本低い

「写真がないと不安」という方は、まず“脚の印象”を思い出してください。

トカゲっぽい皮膚と指先ならヤモリ、脚が細長く多いならゲジゲジ。この判断ができると、次の対策の選び方もブレなくなります。

ゲジゲジは益虫?害虫?

結論から言うと、ゲジゲジは人に積極的に噛みつくタイプではなく、家の中の小さな虫を食べてくれる側面があるため、実態としては益虫寄りです。

ただし、自治体や衛生文脈では「不快害虫」に分類されることが多く、これは「健康被害」よりも「見た目の不快さ」が理由です。

なぜ“益虫寄り”と言えるのか

ゲジゲジはゴキブリ・クモ・蛾などを狙う徘徊型のハンターで、家の害虫が多い環境ほど出やすくなります。

つまり、ゲジゲジを見たこと自体が、家のどこかに餌(小虫)がいるサインになりえます。

特に、ゴキブリの幼虫が出る場所(冷蔵庫裏、食器棚の奥、洗面台下、床下収納まわり)でゲジゲジが目撃されるケースはよくあります。

それでも“害虫扱い”されがちな理由

私も現場で痛感しますが、ゲジゲジは「害が少ない」のに嫌われます。

理由は、脚の多さと速さが人の警戒心を刺激するから。さらに、脚が取れて動くことがあり(自切)、これが「気持ち悪さ」を増幅させます。

ここは理屈では割り切れないので、対策は“感情の落としどころ”も含めて設計した方がうまくいきます。

ゲジゲジが出る家ほど「悪い家」という意味ではありません。

ただ、湿気隙間小虫の発生源が揃うと遭遇率は上がります。

クジョー博士の結論:扱いは「益虫だけど、室内なら対策してOK」

私は、ゲジゲジを屋外で見たなら「頑張ってるな」と思いますが、室内に入ってくるなら話は別だと考えています。

益虫か害虫かの二択で迷うより、室内に入れない設計にするのが一番現実的です。

そうすれば「殺す・殺さない」の葛藤が減り、精神的にもラクになります。

なお、体質や住環境によっては、同じ虫でもストレスの度合いが変わります。

家族に虫が苦手な方がいる場合は、無理に“益虫だから我慢”と押し付けず、安心して暮らせるラインで対策を選んでください。

ヤモリはゲジゲジを食べる

ヤモリは基本的に動く獲物を狙う昆虫食で、口に入るサイズなら幅広く食べます。

状況によってはゲジゲジを食べることもありえます。

ただし、ここは「理屈では食べる」「現場では必ず食べるとは限らない」と捉えるのが安全です。

食べる条件:サイズ差と“動きの読み合い”

ヤモリが食べやすいのは、飛んでくる小虫や壁面を動く虫です。

一方で、ゲジゲジは地面〜壁際を高速で走り、隙間へ逃げ込みます。

ヤモリ側は待ち伏せ型なので、真正面から追いかけて捕まえるのは得意ではありません。

つまり、ヤモリがゲジゲジを食べるのは「近距離で偶然出会う」「ゲジゲジが弱っている」「若い個体で小さい」といった条件が重なる時に起きやすい、というのが私の実感です。

反撃・事故の可能性:小型個体ほど無理は禁物

理由はシンプルで、ゲジゲジ側も防御手段を持ち、動きが速く、簡単には捕まらないからです。

さらに、サイズ差が小さい場合は、ヤモリが無理に襲わず距離を取ることもあります。

現場で見かけるニホンヤモリは比較的おとなしい個体が多く、危ない相手を避ける“損しない判断”をしているように見えることもあります。

飼育ヤモリがいる家は要注意

ヤモリを飼っている環境では、ケージ内外にゲジゲジやムカデ類が入り込むとトラブルになりえます。

脱走・混入を防ぐためにも、後述する侵入経路の遮断を先に固めましょう。

「ヤモリがいるから害虫対策は不要」は危険

ヤモリがいると心強いのは事実ですが、「ヤモリがいる=家の害虫がゼロ」ではありません。

むしろ、ヤモリが定着している時点で、餌となる虫が一定量いる可能性があります。

ですので、ヤモリを活かすなら、清掃・生ゴミ管理・湿気対策・隙間封鎖でベースの害虫密度を下げることが前提です。

そのうえでヤモリがたまに小虫を食べてくれる、という距離感が一番うまくいきます。

生き物同士の関係は、季節・個体差・餌の量で変わります。

断定ではなく「そうなることが多い」という目安として捉え、最終的にはご家庭の状況に合わせて判断してください。

ムカデやヤスデとの違い

ここは事故防止のために丁寧に確認してください。

ムカデは咬傷リスクがあり、ゲジゲジとは別物です。

ゲジゲジは脚が細長く30本で、体より脚が目立ちますが、ムカデは脚が比較的太く、体も長く、動きは速いです。

ムカデ:触らない・追い込まないが基本

ムカデは、触ったり挟んだりして追い込むと防御で噛むことがあります。

室内での咬傷は、寝具まわりや暗所での接触が原因になりやすいので、見つけたら素手で対処せず、道具(トング・火ばさみ等)や容器で距離を取りましょう。

ヤモリやゲジゲジと一緒くたにしてしまうと、対応が雑になって危険です。

ヤスデ:大量発生が“困りごと”の中心

ヤスデは基本的に攻撃性は低いですが、梅雨〜秋口にかけて大量発生して不快になるケースがあります。

動きは遅いものの、数が多いと「どこから入ってるの?」と不安が増します。

ここでも大切なのは侵入経路の遮断と、家周りの落ち葉・腐植の管理です。

混同しやすい3パターン

  • ゲジゲジをムカデと勘違いして過剰に怖がる
  • ムカデをゲジゲジと勘違いして油断する
  • ヤスデをムカデと勘違いして薬剤を多用する

ムカデの侵入経路や初動については、同サイト内で詳しく解説しています。必要なら参考にしてください。

ムカデは1匹いたら要注意!侵入経路と初動と予防策

ここで強調しておきたいのは、ムカデ対策もゲジゲジ対策も、根っこは似ているという点です。

つまり「侵入経路を塞ぐ」「湿気を減らす」「餌(小虫)を減らす」。種類を正確に見分けることで、余計な不安と無駄な対策が減り、結果的に安全になります。

家に出る原因は餌と湿気

ヤモリもゲジゲジも、家の中で見かける最大の理由は「そこに居れば食べられる」からです。

要するに、ゴキブリ・ハエ・蛾・クモなどの餌がいる、そして隠れられる隙間があります。

この2点が揃うと定着しやすくなります。

原因1:餌(小虫)の発生源がどこかにある

「うちはゴキブリなんて出ないのに…」という方でも、実際は小さな餌が潜んでいることが多いです。

たとえば、排水口周りのヌメリや水滴はコバエ類を呼びますし、段ボールの放置はゴキブリや小型害虫の隠れ家になります。

屋外の照明に寄ってきた虫が玄関付近へ集まり、それを狙ってヤモリが張り付き、さらに床際の虫を狙ってゲジゲジが入ってくる、という流れも珍しくありません。

原因2:湿気と隠れ家(構造の隙間)がセットになっている

さらにゲジゲジは乾燥に弱く、湿気が強い場所に寄りやすい傾向があります。

浴室・脱衣所・床下・玄関土間まわりなど、湿りやすい場所で遭遇しやすいのはこのためです。

ここで大事なのは、湿気だけを責めないこと。湿気があっても、隙間がなければ「入れない」。逆に、隙間があっても、餌が少なく乾燥していれば「居続けにくい」。原因はいつも“セット”です。

原因の切り分けはこの順番

  • 小虫(餌)が出ていないか
  • 湿気がこもっていないか
  • 隙間・貫通部が開いていないか

チェックリスト化すると、対策が迷子にならない

私は現場で「感覚」だけで動かず、チェック項目を作って順に潰します。

読者の方も、まずは“出た場所”をメモして、同じ場所で繰り返すかどうかを確認してください。

単発なら迷い虫の可能性もありますが、同じ場所で繰り返すなら侵入経路が近いことが多いです。

出やすい場所と疑うポイント

出た場所まず疑うこと次にやること
脱衣所・浴室湿気、排水周り換気、隙間埋め
玄関・土間ドア下隙間、照明虫隙間テープ、外周点検
キッチン配管貫通、餌の残りパテ封鎖、清掃
寝室壁際の隙間、侵入巾木点検、窓周り確認

原因が見えてくると、やるべきことはシンプルになります。

次の章では、その“やるべきこと”を具体的な手順に落とし込みます。

ヤモリとゲジゲジの対策

ここからは実践編です。ポイントは、薬剤で一発逆転を狙うよりも、侵入経路を塞いで、家の環境を整えて、出にくい状態を作ること。ヤモリを守りたい人ほど、この順番が失敗しにくいです。

侵入経路は隙間と換気口

ヤモリもゲジゲジも、家の「穴」から入ってきます。

特に多いのが、床下換気口、配管の貫通部、玄関ドア下の隙間、網戸まわり、エアコンの配管・ドレンホースです。

ここを押さえずに忌避剤や殺虫剤に頼ると、コストも手間も増えやすいです。

まずは“入れない家”を作りましょう。

ステップ1:出現地点から逆算して探す

私は現場で、まず出現場所を起点に「壁際をなぞるように」侵入方向を推定します。

虫は壁際や巾木沿いを移動することが多いので、床面から立ち上がりまでを目で追うだけでもヒントが出ます。

そこから屋外側の同じラインを点検し、隙間が見つかったら塞ぐ。地味ですが、これが一番効きます。

ステップ2:侵入箇所別の“塞ぎ方”を間違えない

隙間を塞ぐと言っても、場所によって素材選びが変わります。

配管まわりは温度変化や振動があるので、パテやシリコンで柔軟に埋める。換気口は通気を確保しつつ防虫網でバリアを作る。ドア下は開閉があるのでテープやスイープで“擦れに強い”対策にする。ここを適当にやると、すぐ剥がれて「結局また出る」のループになります。

塞ぐときの定番素材

  • 配管まわり:隙間埋めパテ、シリコンシーラント
  • 換気口・通気口:目の細かい防虫網、金網
  • ドア下:隙間テープ、ドアスイープ
  • 網戸:モヘア交換、網の張り替え(細かめ)

侵入経路別の優先度(私の現場基準)

侵入経路優先度理由対策例
配管の貫通部屋内へ直通しやすいパテ・シリコンで封鎖
床下換気口多足類の動線になりやすい防虫網を追加
ドア下の隙間出入りで開く時間がある隙間テープ・スイープ
ドレンホース屋外とつながる防虫キャップ
網戸の劣化小虫侵入→捕食者が寄るモヘア交換・張替え

なお、侵入対策の考え方はムカデにも共通します。

幅広い多足類対策として、上の点検はやって損がありません。

特に「家の外周に沿って点検する」習慣がつくと、再発率がガクッと下がります。

駆除は殺虫剤より封鎖

ゲジゲジが苦手な方ほど、すぐ殺虫剤を噴きたくなります。

ただ、屋内での乱用は、薬剤が届かない隙間に個体が逃げ込み、結果として「見えない場所で残る」こともあります。

また、ヤモリを守りたい家庭では、直接噴射や薬剤残留がリスクになりえます。

駆除を急ぐほど“対策の主導権”を失う

目の前から消えてほしい気持ちは分かります。

ですが、スプレーで追い回すと、虫は最短距離で隠れられる場所へ逃げます。

つまり、巾木の隙間、洗面台下、床下収納のわずかな隙間へ“押し込む”形になる。すると後日、別の場所で再遭遇しやすくなります。

私はこれを「家の中に逃がしてしまう駆除」と呼んでいます。

封鎖が進むと、自然に“駆除頻度”が落ちる

だから私は、駆除より先に封鎖を勧めます。

封鎖が進むと、そもそも入ってこない。入ってこないなら、駆除頻度が落ち、精神的な負担も減ります。

しかも封鎖は、一度うまくやれば効果が続く。ここが薬剤との決定的な違いです。

どうしても今すぐ対処したい場合の現実策

  • 追い回さず、逃げ道側に容器を置いて誘導する
  • 隙間に入られそうなら、まず部屋の扉を閉めて隔離する
  • 見失ったら、翌朝に侵入経路点検へ切り替える

殺虫剤の使用は、必ず製品ラベルの注意事項に従ってください。

小児やペットがいる場合は、使用場所・使用量・換気を特に慎重に判断し、最終判断に迷う場合は専門家に相談してください。

断定しない理由:家の条件で“最適解”が変わる

ここで書いた内容は、あくまで一般的な目安です。

築年数、断熱気密、床下構造、周辺環境によって、同じ対策でも効き方が変わります。

「効かない=失敗」ではなく、原因の再点検が必要なサインだと捉えてください。

最終的な判断が不安なら、地域の専門業者に現地確認を依頼するのも選択肢です。

ハッカ油はペットに危険?

天然成分だから安全、というイメージでハッカ油を使う方がいますが、これは注意が必要です。

ハッカ油などの精油は、濃度や環境によっては刺激になり得ます。

とくに閉鎖空間での拡散や、ペットが触れる位置への塗布は避けた方が無難です。

「天然=安全」になりにくい理由

精油は少量でも香りが強く、揮発して空間に広がります。

人間が「いい香り」と感じる濃度でも、動物にとっては刺激が強いことがあります。

特に、小さな体のペットや、嗅覚が鋭い動物、閉鎖空間で過ごす時間が長い環境では、負担の感じ方が変わります。

ここは個体差が大きいので、安易に断定せず、慎重に扱ってください。

ヤモリを飼っている家は“事故のルート”が増える

ヤモリを飼っている場合はなおさらで、ケージがある部屋での使用はリスクを上げます。

どうしても使うなら、屋外の窓枠など、ヤモリやペットが直接触れない場所に限定し、過剰に撒かないことが重要です。

さらに、換気が弱い部屋・寝室・子ども部屋での拡散は避けた方が安心です。

迷ったらこう考える

香りで追い払う発想より、隙間を塞ぐほうが確実で安全性も読みやすいです。

代替案:香りより“環境”を変える

ゲジゲジ対策で一番コスパがいいのは、実は「湿気を減らす」「餌を減らす」「入れない」の3点です。

たとえば、浴室の換気時間を延ばす、排水口の清掃頻度を上げる、段ボールを溜めない、床下換気を見直す。

こうした地味な改善は、見た目の派手さはありませんが、再発を確実に減らします。

健康や安全に関わる判断は、最終的にはご家庭ごとの事情が優先です。

製品を使う場合は、必ず公式の注意書きを確認し、心配なら専門家に相談してください。

珪藻土と粘着トラップ注意

薬剤を避けたい人が検討しやすいのが珪藻土や粘着トラップです。

珪藻土は粉末が体表に作用して乾燥させるタイプで、効きやすい環境では侵入バリアのように使えます。

ただし、粉じんは吸い込みたくないので、散布場所は慎重に選びましょう。

珪藻土:効かせるより“置き場所”が勝負

珪藻土は、対象がその上を通過して体表に付着することで効果が出ます。

つまり、床の真ん中に撒いても、通り道でなければ意味が薄いです。

狙うなら、壁際の隙間手前、床下・天井裏など人が触れない場所、配管まわりの外周など、「通るしかない導線」に限定するのがコツです。

吸入・散布の注意:やりすぎない

珪藻土は“化学毒”ではないとしても、粉末を吸い込むのは避けたいところです。

散布時は換気し、舞い上がらないよう少量で扱う。子どもやペットがいる場合は、触れない場所に限る。ここは徹底してください。

安全性の最終判断は、必ず製品の公式情報を確認し、不安なら専門家に相談しましょう。

粘着トラップ:手軽だが、混獲が最大リスク

粘着トラップは手軽ですが、ヤモリが誤ってかかる事故が現場では起きがちです。

ヤモリを守りたい場合は、トラップを剥き出しで置かず、箱状のカバー内に入れるなど、混獲を防ぐ工夫が必要です。

たとえば、段ボールでトンネルを作って入口を狭めたり、市販のトラップカバーを使ったりすると事故が減ります。

安全面の基本

  • 珪藻土:吸入を避け、触れない場所に限定
  • 粘着トラップ:ヤモリの混獲防止が最優先

“自然の力”を活かすなら、環境づくりが先

「自然の力で害虫を抑える」という考え方は、ヤモリのような捕食者を活かす上でも重要です。

ヤモリの役割をもう少し深く知りたい方は、同サイト内の関連記事も役立つはずです。

シロアリの天敵 ヤモリは駆除に有効?自然の力を使った害虫対策

ただし、ヤモリがいるからトラップが不要、という話ではありません。

状況次第で“必要な場所に必要なだけ”が最適解になります。

過剰に置くと、ヤモリの事故や、見た目のストレスが増えます。

置くなら、数を絞って、検証しながら運用してください。

ヤモリとゲジゲジと共存の結論

ヤモリとゲジゲジは、どちらも家の中の小虫を減らす側面を持っています。

とはいえ、ゲジゲジの見た目がどうしても苦手なら、無理に共存する必要はありません。

私の結論はこうです。

ヤモリを守りたいなら、まず封鎖と環境改善を徹底し、それでも困る分だけ最小限の対策を上乗せする。この順番が最もトラブルが少ないです。

共存の“落としどころ”を作ると、ストレスが減る

私は虫が平気な方ですが、それでも家の中をゲジゲジが走るのは気持ちいいものではありません。

ですので、「益虫だから我慢する」ではなく、室内に入れないことを目標にします。

ヤモリは屋外〜窓周りにいてくれれば十分役立ちますし、ゲジゲジも屋外や床下で働いてくれればそれでOK。人の生活空間だけ線引きする、という発想が一番現実的です。

最終チェック:再発を止めるのは“運用”

封鎖はやったら終わりではなく、季節ごとに点検すると安定します。

梅雨前に換気や隙間を確認する、夏前に網戸の劣化を見る、冬前に床下周りを整理する。こうした“運用”ができると、年々ラクになります。

逆に、何もしない期間が長いと、隙間テープの劣化やモヘアの傷みで再侵入が起きやすくなります。

ここで紹介した対策や数値感は、あくまで一般的な目安です。住宅の構造や地域、季節、家族構成(小児・ペットの有無)で最適解は変わります。

薬剤や製品を使う場合は、必ず各メーカーの公式情報と注意事項を確認し、最終的な判断に迷う場合は専門家にご相談ください。

ヤモリとゲジゲジの問題は、虫そのものより家の隙間・湿気・餌が本丸です。そこを整えれば、遭遇は確実に減らせます。

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この記事を書いた人

名前(愛称): クジョー博士
本名(設定): 九条 まどか(くじょう まどか)

年齢: 永遠の39歳(※本人談)
職業: 害虫・害獣・害鳥対策の専門家/駆除研究所所長
肩書き:「退治の伝道師」

出身地:日本のどこかの山あい(虫と共に育つ)

経歴:昆虫学・動物生態学を学び、野外調査に20年以上従事
世界中の害虫・害獣の被害と対策法を研究
現在は「虫退治、はじめました。」の管理人として情報発信中

性格:知識豊富で冷静沈着
でもちょっと天然ボケな一面もあり、読者のコメントにめっちゃ喜ぶ
虫にも情がわくタイプだけど、必要な時はビシッと退治

口ぐせ:「彼らにも彼らの事情があるけど、こっちの生活も大事よね」
「退治は愛、でも徹底」

趣味:虫めがね集め

風呂上がりの虫チェック(職業病)

愛用グッズ:特注のマルチ退治ベルト(スプレー、忌避剤、ペンライト内蔵)

ペットのヤモリ「ヤモ太」

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