ゴキブリの足音が不安な夜に:原因判別と侵入対策完全ガイド

夜、部屋が静かになった瞬間に「カサカサ」とした音がして、思わず息を止めた経験はありませんか。ゴキブリの足音なのか、壁の中のカリカリ音なのか、あるいはネズミの足音なのか――見えない相手ほど不安は大きくなります。

この記事では、天井裏や床下、壁の中から聞こえる物音の正体を切り分けつつ、見失ったときの対処から、エアコン周りやドレンホース、防虫キャップを使った侵入対策まで、今日からできる現実的な手順に落とし込みます。

「音がする=確定でゴキブリ」と決めつけず、状況証拠を積み上げて最短で安心に近づくのがコツです。音の性質、発生場所、痕跡の3点を押さえるだけで、対策のムダ打ちはぐっと減ります。

今まさに不安な方は、まずは照明をつけて落ち着き、この記事の手順どおりに確認してみてください。読み終えるころには、次に何を確認して、どこから手を付けるべきかがはっきりします。

この記事を読むことで理解できる内容は以下のとおりです。

  • ゴキブリの足音が聞こえる条件と音の特徴
  • 壁の中のカリカリ音とネズミの足音の見分け方
  • 見失ったときの安全な探し方と初動
  • エアコン・ドレンホースなど侵入経路の塞ぎ方
目次

ゴキブリの足音は聞こえる?

結論から言うと、ゴキブリ単体の歩行音が「ドスドス」と足音みたいに聞こえるのは稀です。とはいえ、環境次第で「カサカサ」「カチカチ」「カリカリ」に聞こえることはあります。ここでは、音の正体を“現場で判断できる材料”に分解していきます。

カサカサ音の正体

ゴキブリ由来で多いのは、いわゆる足音というより摩擦音です。脚の先端や体が、フローリング・壁紙・段ボール・プラスチックなどに触れて「カサカサ」と鳴ります。特に夜間は生活音が消えるので、小さな音でも過剰に大きく感じやすいのがポイントです。

ここで大事なのは「音の大きさ=虫の大きさ」ではないことです。家の中には、音を増幅する仕掛けがたくさんあります。たとえば家具の裏、巾木の隙間、配管スペース、シンク下の空洞、冷蔵庫の背面などは“反響室”になりやすく、実際の音より大きく聞こえます。さらに、夜は人の耳が高周波の変化に敏感になり、短い摩擦音が「何かが走った」と感じさせます。

また、ゴキブリは壁沿いを移動することが多いので、音が「壁の近く」「家具の縁」「キッチンの隅」から聞こえる場合は、摩擦音の可能性が上がります。逆に、部屋の真ん中で一定リズムの足音が続くなら、虫以外(配管の鳴り、建材のきしみ、家電の振動など)も疑ってください。

自宅でできる“音の再現テスト”

不安が強いときほど、原因を手触りのある形で潰すのが早いです。懐中電灯やスマホライトを使い、音がした周辺の床材・段ボール・プラケース・壁紙などを軽くこすってみてください。似た音が出るなら、摩擦音である可能性は高まります。もちろん「絶対にゴキブリ」と断定はしませんが、少なくとも“ドスドスとした足音”ではないと分かるだけでも、対策の方向性が整理できます。

今すぐできる確認ポイント

  • 音はカサカサ系か、重い足音系か
  • 壁沿い・家具の縁・キッチン周辺で鳴るか
  • 鳴った直後に止むか(短い単発が多いか)
  • 周辺に段ボールや紙ゴミがあるか

メモ:「一瞬だけカサカサ→止まる」を繰り返すなら、壁沿いを移動して隙間に潜った可能性が高めです。逆に、一定リズムで長く続くなら別要因(ネズミや建材のきしみ)も疑います。

この段階で大切なのは、怖くても闇雲にスプレーを撒かないことです。匂いで警戒されると、より奥に潜られて“見えないまま”が長引きます。音の傾向がつかめたら、次の「どこで鳴っているか」「何が混ざっているか」に進みましょう。

壁の中のカリカリ音

壁の中のカリカリ音は、読者の不安を最も大きくするタイプの物音です。見えないうえに、壁の内部は空洞が多く、音が反響して方向感覚が狂います。結論から言うと、壁の中のカリカリ音はゴキブリとネズミのどちらでも起こりえますが、判断は慎重に進めるべきです。

ゴキブリの場合、壁内の配線周りや配管スペース、巾木の隙間、収納裏の空洞などを移動して「カサカサ」「カチカチ」「弱いカリカリ」に聞こえることがあります。特に、近くに段ボールや紙袋、古新聞があると、触れた音が「カリカリ」に変化します。虫が“かじっている”というより、擦れて鳴っているケースが多いですね。

一方で、木材を削るような強いカリカリ音、断熱材を引っ掻く音が混ざる、同じ場所で長く続く、といった特徴があれば、ネズミなど害獣側の可能性が上がります。壁の中に巣材を運び込むと、規則的な擦れ音や、連続した作業音が出やすいからです。

音の“場所”を絞るコツ

壁内音の切り分けで効くのは、「記録」と「移動範囲の推定」です。夜間にスマホのメモへ「時間」「場所(部屋名と壁の方角)」「音の種類(カサカサ/カリカリ/トトトト)」「持続(秒/分)」を短く記録してください。2〜3日分でも、音の発生ポイントが偏っているかが見えてきます。

さらに可能なら、耳を壁に当てて聞くのではなく、硬い物(スマホケースや小さな箱)を軽く壁に当てて共鳴を拾うと、位置の見当が付きやすいです。近いと感じる場所が複数ある場合は、壁内の空洞がつながっている可能性もあります。

壁の中の音ログ(例)

日付・時間場所音の種類持続補足
2/21 01:20キッチン北側の壁カサカサ5秒冷蔵庫付近
2/22 02:05洗面所の壁弱いカリカリ15秒排水管の裏
2/23 03:10寝室の壁トトトト20秒天井近く

注意:壁に穴を開けたり、無理に剥がしたりするのはおすすめしません。配線や配管を傷つけると修理費が高額になり得ます。原因がはっきりしない場合は、害虫・害獣の専門家に相談するのが安全です。

「壁の中の音=すぐ大工仕事」と考える必要はありません。まずは、音の傾向と痕跡を集め、必要なら専門家に“材料”を渡して判断してもらう。この順番が結果的に安く、早く、確実です。

ネズミの足音との違い

音だけで切り分けるなら、「重さ」と「連続性」が鍵です。ネズミは体重があるので、天井裏や床下でトトトトと連続した小走り音が出やすく、ゴキブリはカサカサ中心で、リズムが不規則になりがちです。

ただし、ここで落とし穴があります。家の構造(空洞・梁・ダクト)で音が変わり、軽い音が重く聞こえる、遠い音が近く聞こえることが普通に起こります。だから私はいつも「音+痕跡+場所」をセットで見ます。音だけで決め打ちしないのが、失敗しないコツです。

音の“動き方”で見る

ネズミは移動範囲が広く、同じ夜に「天井裏の端から端」「壁から床下」へと音が移動していくことがあります。逆にゴキブリは、湿気と餌があるエリアに寄りやすく、キッチン・洗面・トイレなどの水回り周辺に偏る傾向が出ます。つまり、音が出る場所が毎回バラバラなら害獣寄り、特定の生活動線(台所・水回り)に偏るなら害虫寄り、という見立てが立ちます。

季節と時間帯もヒントになる

ゴキブリは夜行性で、深夜に単発で動く音が出やすい一方、ネズミは夜間から明け方にかけて活動し、一定時間“作業”するような音が続くことがあります。もちろん例外はありますが、「夜中に数秒だけ」「台所の周辺で止まる」はゴキブリ寄りのシナリオです。

ただし、家の構造(空洞・梁・ダクト)で音が変わるので、痕跡もセットで判断してください。

識別ポイントゴキブリの可能性ネズミの可能性
音の質カサカサ、カチカチトトトト、ドタドタ、強いカリカリ
鳴る場所キッチン・水回り・家電周辺天井裏・床下・壁内全域
時間帯深夜に単発が多い夜間〜明け方に長め
痕跡黒い点状のフン、油っぽい臭い米粒状のフン、かじり跡、臭い強め

ネズミ側の可能性が濃いと感じたら、天井裏の異音について詳しくまとめた記事も参考になります。

天井からカリカリ音がする原因と対処法

最後にもう一つ。もし「配線がかじられている」「独特の尿臭がする」「同じ場所にフンが固まっている」などが見えるなら、音の議論より先に安全を優先してください。電気トラブルは火災の原因にもなり得ます。状況によっては、害獣の専門家へ早めに相談する判断が賢いです。

フンで見分けるポイント

姿が見えないときほど、フンは強力な証拠になります。ゴキブリのフンは黒い点々(砂粒〜ゴマ粒)のように散らばりやすく、ネズミのフンは米粒のような細長い形で、同じ場所にまとまりやすい傾向があります。

ただし、ここも一段深く見てください。ゴキブリのフンは「点」だけでなく、壁際や棚の角に黒いスジのような汚れとして付くことがあります。これは通り道が固定化され、体や脚が繰り返し触れて汚れが残るためです。つまり、点々が落ちている場所だけでなく、壁際のコーナー、冷蔵庫の裏、シンク下の奥などをライトで斜めから照らすと、痕跡が見つかることがあります。

見つけたときの“やる順番”

見つけたら、掃除の前にスマホで撮影しておくと、後で専門家に相談するときに役立ちます。次に、処理する場合は、乾いた状態で舞い上がらないように軽く湿らせ、マスクと手袋で対応してください。私は、使い捨て手袋とキッチンペーパー、密閉できる袋を用意し、最後に周辺を拭き取り消毒して終えます。

ここで大切なのは、フンを片付けるだけで満足しないことです。フンがある場所は、ほぼ確実に「通り道」か「潜伏ポイント」です。清掃後に、粘着シートで動線を可視化し、さらにベイト剤で戻り先に効かせる。この2段構えにすると、再発の確率が下がります。

フンを見つけたら同時に確認したい場所

  • シンク下の配管まわり(床を貫通している穴)
  • 冷蔵庫の裏と下(モーター熱がある場所)
  • ゴミ箱の裏と床の角(餌と湿気が集まりやすい)
  • 収納の奥・壁際(暗所で走触性が働く)

衛生面の注意:フンや死骸はアレルゲン・病原体のリスクがあります。体調に不安がある方、小さなお子さんがいる家庭は、無理せず専門業者や自治体の相談窓口も検討してください。正確な情報は各自治体・保健所の公式サイトも確認するのが安心です。

「自分の家の汚れかもしれない」と思って見過ごす方もいますが、点々が継続的に出るなら、原因が何であれ対策したほうがラクです。フンは“警報”です。音の正体を絞る上でも、再侵入を止める上でも、最優先でチェックしてください。

天井裏・床下の物音

天井裏・床下の物音は、ゴキブリよりもネズミ・イタチ・ハクビシンなどの可能性が上がりやすい領域です。特に「ドタドタ」「ゴトッ」と重い音が混ざるなら、昆虫の範囲を超えていることが多いです。

ただし、ここで慌てて“害獣確定”にしないでください。天井裏・床下は、虫や獣だけでなく、家そのものが音を出す場所でもあります。気温差で配管が伸縮して鳴ったり、強風で換気ダクトが揺れて擦れたり、給湯器やエアコンの配管が振動して「カン」「コト」と鳴ることもあります。つまり、音の種類がバラつくときは、設備起因も視野に入れます。

まずは“危険サイン”の有無を確認

私は現場で、次のようなサインがあれば、早めに専門家へ切り替える判断をします。たとえば「天井裏で走り回る音が毎晩続く」「同じルートでトトトトが移動する」「フンが増える」「断熱材の破片が落ちてくる」「配線の被覆が傷んでいる」などです。これらが揃うと、被害が進行している可能性があります。

自宅でできる安全な確認手順

床下点検口がある家なら、無理のない範囲で懐中電灯で確認してみるのも手です。とはいえ、暗所での作業は転倒や粉じん吸入のリスクがあります。マスク・手袋を着用し、単独で無理に奥へ進まないでください。写真だけ撮って引き返す、くらいで十分です。

天井裏・床下で見つかったら要注意な痕跡

  • 米粒状のフンがまとまっている
  • 断熱材が引き裂かれたように乱れている
  • 木材に明確なかじり跡がある
  • 尿臭のようなツンとした臭いがする

逆に「一晩だけ」「強風の日だけ」「エアコン稼働中だけ」など、条件依存が強いなら設備起因の可能性もあります。その場合は、稼働条件をメモしておき、必要なら設備業者に相談してください。最終的な判断は、現場を見られる専門家が一番確実です。

ゴキブリの足音がしたら対策

音の正体がゴキブリ寄りなら、やるべきは大きく3つです。①見失わない初動②潜伏ポイントを潰す③侵入経路を塞ぐ。ここでは、家庭で再現しやすい順番で解説します。

見失ったときの対処

ゴキブリを見失った直後は、焦ってスプレーを乱射しがちですが、私はおすすめしません。理由は単純で、追い込んで隙間に潜らせると回収が難しくなるからです。さらに、薬剤の成分や匂いが床や食器周りに付くと、後片付けの手間が増えます。短期の“爽快感”より、確実な“回収”を優先しましょう。

まずは安全確保

キッチンなら食器・調理器具は片付け、ペットや小さなお子さんが近づかないようにします。夜間なら照明をつけて視界を確保し、手袋を用意してください。できればスリッパではなく、足を覆う靴下や室内履きを使うと安心です。パニックになると足元が雑になり、転倒や踏みつけ事故が起きやすいからです。

“通り道”を塞いでから捕まえる

壁際に沿って逃げる習性が強いので、家具の隙間・巾木沿い・冷蔵庫裏あたりに粘着シートを置いて“出口”を作らないのがコツです。見失ったときほど、捕獲で場所を特定するのが近道になります。

ポイントは、粘着シートを「1枚だけ」ではなく、逃げ道になりそうなラインに沿って複数置くことです。たとえばキッチンなら、冷蔵庫の左右、シンク下の奥、コンロ下の隙間、ゴミ箱の裏の4点に置くだけでも、捕獲率が上がります。

スプレーは“最後の一押し”で使う

どうしても姿が見えた瞬間に対処したい場合は、スプレーを否定はしません。ただし、追い回すように噴射すると、隙間に潜られて終わりです。私は、逃げ道を粘着で塞いだ状態で、最短距離・最小限の噴射で仕留めるのをすすめます。

その後は必ず換気し、食品や調理器具への付着がないか確認してください。製品ごとの使用上の注意は、必ずメーカーの公式情報や説明書で確認するのが前提です。

見失った直後にやるべき“3手”

  • 照明をつける:暗いまま追うと見失います
  • 逃げ道を塞ぐ:壁沿い・家電裏に粘着を配置
  • 翌朝に点検:捕獲の有無で潜伏エリアを絞る

見失ったら、その場で決着をつけようとしないのがコツです。捕獲器とベイトで“勝手に結果が出る状態”を作って、こちらは安全に生活できるよう整える。これが一番ストレスが少ないやり方です。

エアコンから出る原因

エアコン周りは、ゴキブリにとって条件が揃いやすい場所です。ホコリが溜まりやすく、冷房時の結露で水分が出ます。さらに、配管やドレンホースが屋外と繋がっているので、侵入経路にもなります。

「エアコンから出た」と感じるケースには大きく2つあります。ひとつはエアコン内部に潜んでいた個体が、稼働の振動や風で飛び出してきたケース。もうひとつは配管穴やドレンホースなどの経路で侵入し、室内側へ回り込んだケースです。前者は“内部環境”、後者は“侵入経路”が問題になります。

内部に潜む理由:餌・水・隠れ家が揃う

エアコン内部や裏側には、目に見えないホコリが溜まりやすいです。ホコリそのものが直接の餌になるというより、そこに混ざる皮脂汚れ、微細なゴミ、虫の死骸などが“栄養源”になり得ます。

加えて、冷房運転では結露水が出るため、ゴキブリが好む「水分」が確保されます。つまり、暗所で狭く、湿気があり、微量の餌がある。ゴキブリにとっては居心地が良い条件がそろいます。

見えない侵入:配管穴とドレンホース

設置時に壁を貫通した配管穴のまわりは、わずかな隙間が残りやすいです。パテが劣化して割れていると、そこから侵入しやすくなります。また、ドレンホースは屋外に向かって伸びているため、外からホース内を通じて侵入されるリスクもゼロではありません。ここは後述の「ドレンホース防虫キャップ」でしっかり押さえましょう。

メモ:エアコンが原因っぽいときほど、いきなり強風で回さないほうがいいです。風圧で室内に飛び出すことがあるからです。まずは周辺に粘着シートを置き、稼働は弱風・短時間で様子を見るのが安全です。

現実的な対策の順番

エアコン内部が疑わしい場合、いきなり稼働させると飛び出してくることがあります。まずは電源を切り、フィルターや吹き出し口周辺を点検し、周囲にベイト剤を置いて“戻り先”に効かせる戦略が現実的です。さらに、配管穴のパテの状態を確認し、隙間があるなら補修します。

ここで無理に分解掃除をする必要はありません。機種によっては分解が難しく、故障の原因になります。判断に迷う場合は、エアコン清掃や設備の専門家に相談してください。

エアコン周りの対策を深掘りしたい方は、次の記事も役立ちます。

エアコン周りのゴキブリ対策と掃除のコツ

最後に強調しておきますが、エアコン起因の対策は「内部をキレイにする」だけでは不十分です。侵入経路が残れば、また入ってきます。掃除と封鎖をセットで考えるのが、長期的に効きます。

ドレンホース防虫キャップ

見落とされがちですが、ドレンホースはゴキブリの侵入経路になり得ます。屋外側の先端が開放されていると、暗くて湿ったホース内は“通路”として利用されやすいからです。

ここで重要なのは、ドレンホースは「虫を防ぐための穴」ではなく「水を排出するための管」だということです。つまり、虫対策のために塞ぎすぎると、今度は排水不良で水漏れや臭い、カビの原因になります。だから私は、防虫と排水の両立を第一に考えるようにしています。

防虫キャップの基本的な考え方

防虫キャップやネットは、ホースの先端からの侵入を物理的にブロックする狙いがあります。選ぶときは「対応するホース径」「目詰まりしにくい構造」「メンテナンスのしやすさ」を見てください。どれだけ良い製品でも、ホコリや藻、ゴミが溜まれば詰まります。詰まりはエアコン側に水が戻る原因になり得るので、ここは慎重にいきましょう。

取り付け前にやっておきたい一手

可能なら、取り付け前にホース先端の周囲を掃除し、排水がスムーズに出ているか確認してください。先端が泥や落ち葉に埋もれていると、キャップ以前の問題になります。ホース先端が地面に接している場合は、少し浮かせて固定するだけでも、ゴミの侵入が減り、排水もしやすくなります。

注意:ホース先端をテープで完全密閉するなど、排水を妨げる方法は避けてください。エアコンの不具合につながる可能性があります。最終的な判断は、設備の専門家に相談するのが確実です。

“付けて終わり”にしないメンテの考え方

防虫キャップは、設置後の点検がセットです。私は「冷房を本格的に使う前」「夏のピーク」「夏の終わり」のタイミングで、先端にゴミが溜まっていないか見ます。

もし排水が弱い、エアコンから水滴が落ちる、嫌な臭いがするなどの症状がある場合は、無理に自己流で分解せず、説明書やメーカーの案内を確認し、それでも改善しなければ専門家へ相談してください。

繰り返しますが、ドレンホース対策は“虫を防ぐ”だけでなく“故障を防ぐ”視点が不可欠です。安全第一で進めましょう。

ベイト剤と粘着シート

私が家庭用で軸にするのは、ベイト剤(毒餌)+粘着シートの組み合わせです。スプレーは「その場の1匹」に強い反面、巣や潜伏個体には届きにくい。一方ベイト剤は、見えない場所に効かせやすいのが強みです。

ただし、ベイト剤も万能ではありません。置き方が雑だと食べてもらえませんし、餌が他に豊富だと効果が落ちます。だから私は、ベイト剤を置く前に「餌を減らす」「通り道を作る」ことをセットにします。

シンク周りの水滴、生ゴミ、床の油汚れ、ペットフードの出しっぱなしなど、ゴキブリが好む要素を減らすほど、ベイトの吸引力が上がるからです。

置き方の基本

ポイントは「通り道」と「戻り先」を押さえること。冷蔵庫の裏、シンク下、家電の裏、壁際の角などに少量を複数点で分散します。粘着シートは、出入口になりそうな隙間の前に置いて、活動エリアの特定に使います。

ゴキブリは部屋の中央を堂々と横切るより、壁沿い・角・家具の縁を移動しがちです。だから「床のど真ん中」に置くより、「壁際の角」「棚の奥」「家電の裏」に置くほうが効きます。見失ったときほど、粘着シートを情報収集として使うと、どこが濃いかが分かり、ベイト剤の重点配置がしやすくなります。

設置後の“見直し”が効き目を分ける

ベイト剤と粘着シートは、置いて終わりではありません。数日〜1週間で捕獲状況や食い跡を見て、配置を調整するのがコツです。たとえば粘着シートに多くかかった場所は、そこが通り道です。

周辺の隙間(配管穴、巾木の隙間、家具の裏)を重点的に掃除・封鎖し、ベイトを追加して“戻り先”に効かせます。

配置を最適化するチェック表

状況考えられること次にやること
粘着に複数かかる通り道が固定化周辺の隙間封鎖+ベイト増設
粘着に全くかからない場所が外れている壁沿い・家電裏へ移動
ベイトが減らない他の餌が豊富/警戒清掃強化+スプレー乱用を控える
一時的に減って再発侵入経路が未封鎖水回り・配管穴・ドレンホース再点検

メモ:スプレーを使った直後の場所にベイト剤を置くと、警戒して食いつきが落ちることがあります。役割を分けて、スプレーは最小限、ベイトは“食べさせる環境”を整えて効かせるのがコツです。

安全の注意:ベイト剤は誤食リスクがあります。小さなお子さん・ペットが触れない位置に設置し、製品の注意事項に従ってください。

この2点セットは、派手さはありませんが、家の中の“見えないゴキブリ問題”に対して非常に合理的です。捕獲で状況を可視化し、ベイトで根本に効かせ、最後に侵入経路を塞ぐ。これが、足音の不安から抜け出す王道です。

ゴキブリの足音を止める総括

ゴキブリの足音らしき物音がしたら、最短で安心に近づく流れはシンプルです。音の質と場所で切り分けフンなどの痕跡で裏取り、次にベイト剤と粘着シートで潜伏エリアを絞り、最後に侵入経路(特に水回り・エアコン・ドレンホース)を塞ぐ。この順番が、無駄打ちを減らします。

今日から1週間の“実行プラン”

  • 当日:音の種類をメモし、壁沿い・家電裏に粘着シートを設置
  • 翌日:捕獲状況を確認し、濃い場所にベイト剤を追加
  • 3日目:シンク下・冷蔵庫裏・ゴミ箱周辺を重点清掃し、水分と餌を減らす
  • 1週間:侵入経路(配管穴、巾木、ドレンホース、防虫キャップ)を点検し封鎖

もし、天井裏の重い足音が続く、フンが毎日増える、配線をかじられた形跡があるなど「害獣側」のサインが強い場合は、早めに専門業者へ相談してください。

費用は住環境や施工範囲で大きく変わるため、相見積もりで作業内容と総額を比較するのが基本です。金額はあくまで一般的な目安に留め、最終判断は専門家に確認するのが安全です。

ゴキブリ側の侵入・定着が不安な方は、家の構造や住環境に合わせた対策も重要になります。

新築・戸建てでもゴキブリが出る原因と対策

最後に:判断に迷ったら“公式情報と専門家”へ

最後にもう一度。この記事でお伝えした手順は家庭でできる範囲の方法ですが、症状が強い・不安が大きい・健康面の懸念がある場合は、無理をせず専門家へ。また、製品の使い方や注意点は必ずメーカーの公式情報を確認してください。これが、ゴキブリの足音に振り回されない一番の近道です。

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この記事を書いた人

名前(愛称): クジョー博士
本名(設定): 九条 まどか(くじょう まどか)

年齢: 永遠の39歳(※本人談)
職業: 害虫・害獣・害鳥対策の専門家/駆除研究所所長
肩書き:「退治の伝道師」

出身地:日本のどこかの山あい(虫と共に育つ)

経歴:昆虫学・動物生態学を学び、野外調査に20年以上従事
世界中の害虫・害獣の被害と対策法を研究
現在は「虫退治、はじめました。」の管理人として情報発信中

性格:知識豊富で冷静沈着
でもちょっと天然ボケな一面もあり、読者のコメントにめっちゃ喜ぶ
虫にも情がわくタイプだけど、必要な時はビシッと退治

口ぐせ:「彼らにも彼らの事情があるけど、こっちの生活も大事よね」
「退治は愛、でも徹底」

趣味:虫めがね集め

風呂上がりの虫チェック(職業病)

愛用グッズ:特注のマルチ退治ベルト(スプレー、忌避剤、ペンライト内蔵)

ペットのヤモリ「ヤモ太」

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