青い卵はムクドリの卵か確認したい人へ|他の青い卵との見分け方

庭やベランダで青い卵を見つけると、ムクドリの卵なのか、鳥の卵の青い種類なのか、つい気になって手を出したくなりますよね。青い卵が落ちていた、鳥の卵を拾ったけど大丈夫?野鳥の卵を拾うのは違法?ムクドリの巣を撤去したい、戸袋の鳥の巣が困る……このあたりが、青い卵のムクドリで検索する方の典型的な悩みです。

結論から言うと、青緑〜エメラルドグリーン寄りの卵が住宅地で見つかったなら、ムクドリの卵である可能性は高めです。ただし、見分け方と同じくらい大事なのが「どう扱うか」。法律と安全面を踏まえて、いちばんトラブルが少ない動き方を整理します。

この記事を読むことで理解できる内容は以下のとおりです。

  • 青い卵がムクドリかを見分けるポイント
  • 青い卵が落ちていたときに起きやすい背景
  • 野鳥の卵を拾う行為のリスクと注意点
  • ムクドリの巣撤去や戸袋対策の現実的な手順
目次

青い卵のムクドリを見分けるコツ

卵の色・斑点・置かれている場所の3点セットで考えると、誤判定が減ります。写真があるなら「色味」と「斑点の有無」を最優先で確認しましょう。

ムクドリの卵の色と大きさ

ムクドリの卵は、言葉で「青い卵」と表現されがちですが、実物は“青緑”や“エメラルドグリーン寄り”に見えることが多いです。

発見場所が住宅地の庭先、ベランダ、戸袋の下、玄関まわりなど「人の生活圏ど真ん中」だと、ムクドリの可能性は一段上がります。

なぜならムクドリは都市環境にかなり順応した鳥で、樹洞が減ったぶん、屋根の隙間や戸袋、換気口付近などの人工物を“巣の代わり”に使うケースが増えているからです。

つまり、卵の色だけでなく「都市で出会いやすい鳥かどうか」も判定材料になります。

大きさは、体感でいうとウズラ卵に近いサイズ感で、手のひらに乗る程度です。

小型の鶏卵ほどは大きくないので「ニワトリの卵が落ちてた?」という線はかなり薄くなります。

さらに、ムクドリの卵は目立つ斑点が少ない(無斑に見えることが多い)のもポイントです。

斑点が少ないと、青緑色が均一に見えて“人工物っぽい”“宝石っぽい”という印象につながります。

色(青緑)+斑点が少ない+住宅地で発見の組み合わせは、ムクドリを疑う材料になります。

ただし、卵の色は光の条件で結構ブレます。

曇り空・日陰・室内照明だと緑が強く見えたり、逆に水色寄りに見えたりします。

可能なら自然光(直射日光は避けて日陰の明るい場所)で、白い紙の上に置いたように見える角度から写真を撮ると比較がしやすいです。

ここで大事なのは、卵のために触らないことです。

撮影は“そのままの位置”で、スマホを近づけ過ぎず、短時間で切り上げるのが安全です。

親鳥が近くにいる場合は警戒を強めてしまうので、距離を取って観察するのが基本になります。

最後に、同定でよくある落とし穴をひとつ。割れていない卵でも、落下や衝撃で内部がダメージを受けていることがあります。

外見が綺麗だから「まだ生きてるかも」と思いやすいのですが、卵は温度管理がシビアで、冷えた時点で発生が止まることも珍しくありません。

見分けと同じくらい「対処の判断」を優先する、これがトラブルを避けるコツです。

エメラルドグリーンの卵の正体

エメラルドグリーンの卵は、「宝石みたい」「すごく青い」「緑っぽい青」など、発見者の驚きが強く出ます。

実際、ムクドリの卵は色のインパクトが大きいタイプで、日常の風景の中にあると“異物感”が出やすいんです。

ここで知っておきたいのは、この色が「誰かが塗った」のではなく、鳥の体内の仕組みで作られる“本来の色”だという点です。

鳥の卵殻の色は、卵が作られる過程で色素が沈着して決まります。

ムクドリ系の青緑は、一般的には胆汁色素に由来する色素が関係すると説明されることが多く、外側から洗っても落ちません。

つまり、拾って洗って確かめるような行動は、同定にも対処にも役に立たないどころか、衛生面と法令面のリスクを上げるだけになりがちです。まずは“触らずに観察”で十分です。

また、エメラルドグリーンが強く見えるほど、卵が均一な色で斑点が少ない可能性があります。

ここはムクドリの判断材料になりやすい一方で、光の反射で色が強調されて見えることもあるので注意が必要です。

たとえばベランダの白い床や金属の手すりが反射すると、写真だと色が鮮やかに見え過ぎることがあります。

逆に土や枯れ草の上にあると沈んだ色に見える場合もあります。

卵の色の見え方は「背景色」と「光の方向」で変わります。写真で比較するときは、同じ条件の写真を複数枚撮ると判断が安定します。

それと、エメラルドグリーンの卵を見つけた方が次に悩みやすいのが「これ、孵るの?」という点です。

結論から言うと、落ちている卵はすでに冷えていることが多く、孵化の可能性は高くありません。さらに、自己流で温めたり、室内で保管したりすると、親鳥が戻る可能性をゼロに近づけてしまいます。

温度・湿度・回転の管理は専門設備がないと難しく、失敗の確率が高い上に、そもそも野鳥の卵を持ち帰る行為自体が問題になり得ます。

見た目の綺麗さに引っ張られず、“自然の出来事”として距離を取るのが一番安全です。

鳥の卵青い種類の比較

青い卵を見つけたとき、ムクドリ以外の可能性も残しておくのは正解です。

特に最近は都市部に進出した鳥も増え、ベランダの隙間、建物の設備スペース、戸袋など、意外な場所で営巣が起きます。

そこで、ここでは「鳥の卵の青い種類」として混同されやすい候補を、見分けの観点で整理します。

ポイントは、色の“方向性”斑点の出方、そして見つかる場所です。

卵だけで断定しない、これが事故を防ぎます。

候補色の傾向斑点見つかる場所
ムクドリ青緑〜エメラルド少ないことが多い住宅地・戸袋付近・庭
オナガくすんだ緑灰色寄り多め樹木周辺
イソヒヨドリ水色寄り出ることが多いベランダ・建物の隙間
アロウカナ卵青〜翡翠色基本なし店頭・食卓(野外に落ちにくい)

この表はあくまで目安です。現場だと、卵の色は汚れや湿り気で変わって見えますし、斑点も個体差があります。

だからこそ「巣の位置」と「親鳥の出入り」をセットで見ます。

たとえばムクドリは複数羽が近くを飛び交ったり、近隣の電線に集団で止まっていたりすることがあります。

一方、イソヒヨドリは単独〜ペアでの行動が目立ち、ベランダや建物の高い位置にこだわる傾向が出やすいです。

卵だけで決めないのが正解

  • 巣材があるか(枯れ草・ビニール片など)
  • 親鳥が近づくと警戒するか(鳴き声・威嚇)
  • 発見場所が“巣になりそうな構造”か(戸袋・換気口・設備スペース)
  • 周辺に同じ鳥が複数いるか(群れの有無)

また、アロウカナ卵のように「流通している青い卵」も検索に引っかかりやすいのですが、野外の地面に落ちている状況と一致しにくいのが特徴です。

サイズが明らかに鶏卵級なら野鳥ではない可能性が高いので、まずは状況の整合性で絞り込みましょう。

写真検索の結果だけで焦って行動するより、現場の条件を整理してから判断する方が、結果的に早く解決します。

オナガの卵の斑点に注意

オナガの卵は、ムクドリと混同されやすい代表格です。

なぜかというと、色味が“青寄り”に見える条件がそろうことがあるからです。

特に、木陰の下や薄暗い場所で見つけると、くすんだ緑灰色が青っぽく見えることがあります。

そこで決定打になるのが斑点です。

オナガの卵は、暗褐色や灰色の小さな斑点が、丸い側(鈍端)を中心に散る傾向があり、これがムクドリの“均一感”と違います。

「斑点があるかどうか」を見るときのコツは、スマホのズームを使って“表面の粒”を確認することです。

近づき過ぎると親鳥が警戒するので、距離を保ちつつ、短時間でチェックします。

地面の砂や汚れが斑点に見える場合もあるので、できれば角度を変えて撮影し、複数枚で比較します。

斑点が“殻の模様”として見えるならオナガの線が濃くなります。

オナガは尾が長く、群れで鳴き交わすことが多い鳥です。

周囲で姿や鳴き声を見かけるなら、卵の候補として上位に入ります。

ただし、ここで注意してほしいのが「同定のために巣を探し回らない」ことです。

巣の近くをうろつくと、親鳥が防衛行動に出たり、給餌のタイミングをずらしたりして、かえって繁殖に悪影響を与えることがあります。

鳥にとっては人間も“天敵候補”です。短時間の観察で判断できない場合は、深追いせず「触らない・拾わない」の原則に戻ってください。

卵の同定は大事ですが、最優先はトラブル回避です。

さらに言うと、オナガは木の上に巣を作ることが多いので、卵が地面に落ちている場合は、近くに樹木や植え込みがあるかも手がかりになります。

マンションの植栽や公園の樹木の下などで見つかったなら、オナガの可能性が上がります。

逆に戸袋や換気口周辺で見つかったなら、ムクドリ寄りの判断がしやすいです。

イソヒヨドリの卵水色の特徴

イソヒヨドリは、近年の都市部で存在感が増している鳥で、ベランダや建物の隙間に営巣する例が珍しくありません。

卵は“水色寄り”に見えることがあり、これが「鳥の卵の青い種類」として検索される理由のひとつです。

ムクドリとの違いで押さえたいのは、斑点が入ることが多い点と、営巣場所が高い・狭い・隠れた場所になりやすい点です。

ベランダの室外機の裏、設備点検口周辺、外壁のくぼみなど、“人が掃除しにくい場所”に巣が作られると相談が増えます。

卵だけで迷うより、遠目で親鳥の特徴を拾う方が早い場合があります。

イソヒヨドリのオスは青味が強い体色で目立つことが多く、メスは地味ですが行動で分かることもあります。

ただし、観察は短時間にしてください。

繁殖期の鳥は警戒心が高く、長時間の張り付きはストレスになります。

親鳥の出入りを遠目で短時間だけ確認して、巣が稼働中かどうかを判断する、これが現場では一番安全で確実です。

ベランダで卵や巣を見つけても、自己判断で撤去しないでください。

卵やヒナがいる時期は法令や近隣トラブルのリスクが上がります。

迷ったら自治体窓口や専門家に相談が無難です。

また、イソヒヨドリの巣は、巣材が少なめで“簡素”に見えることがあります。

ムクドリは枯れ草やビニール片などを運び込みやすく、巣材が増えていく様子が分かりやすいのに対して、イソヒヨドリは場所の形状に頼った巣作りになることもあります。

巣材の量だけで判断しないのもポイントです。

そして、卵が落ちていた場合は「巣から落下しただけ」と決めつけないことです。

鳥同士の競合や、巣の場所が不安定で事故が起きることもあります。

いずれにせよ、落ちている卵を拾い上げて温める行為は、成功しにくい上にリスクが大きいのでおすすめしません。

見分けに悩むほど、まずは“安全第一”で距離を取り、次章の「対応」へ進めてください。

青い卵のムクドリを見つけた時の対応

ここからが本題です。青い卵を見つけたとき、善意で動くほど法律や衛生、近隣トラブルに引っかかることがあります。まず「安全」「合法」「再発防止」の順に考えるのをおすすめします。

青い卵の落ちていた理由

青い卵が地面に落ちていると、「巣から落ちたのでは?」と考えがちです。

もちろん、巣材が不安定で落下することもあります。

ただ、ムクドリ周りでよく起きるのは、同じムクドリ同士の繁殖上のトラブルで卵が外に出されるケースです。

都市部は巣にできる場所が限られていて、戸袋や換気口まわりのような“条件の良い物件”は、シーズンに入ると取り合いになります。

争いが起きると、巣材ごと押し出される、卵が転がり落ちる、別個体が卵を捨てる――こうした出来事が重なり、結果として「青い卵が落ちていた」という状況が生まれます。

住宅の戸袋や換気口まわりは“営巣物件”として人気が高く、取り合いになりやすい場所です。争いの最中に巣材ごと卵が押し出されることもあります。

現場感で言うと、落ちている卵はすでに冷えていることが多く、助けられる可能性は高くありません。

卵は温度が命で、親鳥が抱卵を続けないと発生が止まります。

しかも、落下で内部にダメージが入っている場合もあるので、外見が綺麗でも状況は厳しいことが多いです。

だからこそ、ここでやりがちな「拾って巣に戻す」「温めてみる」という行動は、うまくいかない確率が高い上に、別の問題を招く可能性が出ます。

判断の優先順位はこれ

  • 自分と家族の安全(衛生・高所・近隣トラブル)
  • 法令の確認(卵や巣の扱い)
  • 再発防止(侵入口の対策)

「かわいそう」という気持ちは自然です。

ただ、現実問題として、野鳥の繁殖は“生存競争の結果”が色濃く出ます。

落ちた卵を助けることが、別のトラブル(違法・衛生・近隣)に繋がりやすいのも事実です。

ここは割り切って、まずは距離を取り、次の法令パートの判断を軸にしてください。

野鳥の卵拾うのは違法?

一般に、日本では野鳥やその卵は法令で保護対象になっており、許可なく採取・持ち帰り・飼育しようとすると問題になり得ます。

善意でも「拾っただけ」で済まないケースがあるため、基本は手を出さないが安全です。

特に「保護して育てたい」「孵化させたい」という意図で持ち帰る行為は、リスクが跳ね上がります。

卵は“生き物”の一部として扱われるため、所有物の落とし物とは感覚が違うんですね。

法令の考え方として押さえておきたいのは、卵やヒナを人の管理下に移す行為が「採取」と見なされる可能性があることです。

現場では「地面に落ちてたから拾っただけ」というケースが多いのですが、これが通りにくい分野でもあります。

だからこそ、行動する前に自治体の担当窓口へ相談するのが最短ルートです。

自治体によって案内や手続きが異なることもあるので、ネットの断片情報だけで決めないでください。

最終的な判断は自治体の担当窓口や専門家へ相談してください。地域や状況によって手続きが異なる場合があります。

一次情報として、野生鳥獣や卵の扱いに関する枠組みは、環境省の鳥獣保護管理の情報が参考になります。

条文や制度の説明は更新されることもあるので、最終確認は公式情報で行うのが安全です。(出典:環境省「鳥獣の保護管理」)

衛生面も無視できません。野鳥の巣材や卵の周辺には、ダニやシラミなどの寄生虫が付着している可能性があります。

卵そのものより、巣材やフン、周囲の埃が原因で皮膚炎やかゆみが出る相談もあります。

触るとしても素手は避け、使い捨て手袋・マスクが基本です。

ただし、繰り返しますが、原則は触らない。触る必要がある状況(例えば清掃作業でどうしても近づく等)なら、事前に相談してから動く方が安全です。

そしてもう一つ大事なのが、近隣トラブルの芽です。

卵や巣がある場所で騒ぎが起きると、親鳥が鳴く、糞が増える、人が集まるなど、別の問題が連鎖します。

善意で動いた結果、近所から苦情が出ることもあり得ます。

法令と衛生だけでなく、“周りへの影響”まで含めて判断してください。

鳥の卵を拾った時の正しい流れ

すでに鳥の卵を拾った、触ってしまった、という場合はパニックになりがちです。

ここは落ち着いて、まずは“被害を広げない”ことを優先します。

卵を温める、巣を探して戻す、ネットで見た方法を試す――こうした行動は、成功率が低い割にリスクが高いので、いったん止めるのが正解です。

現場での安全と合法性を担保しつつ、相談先へ繋げる流れを作りましょう。

基本の流れは次のとおりです。すでに拾ってしまった場合でも、焦らず“手順化”することで余計なトラブルを避けられます。

  • その場から距離を取り、周囲の親鳥の警戒を増やさない
  • 卵を温めようとしない(自己流の孵化は失敗しやすい)
  • 状況をメモ(場所、時間、周辺の巣の有無)し、自治体や野生動物対応先へ相談
  • 近隣や管理者(集合住宅)に関係する場合は、管理組合・管理会社にも確認

ここで「戻したら助かるのでは?」という疑問が出ますが、落ちている卵はすでに冷えている可能性が高く、巣に戻しても孵化につながらないケースが多いです。

さらに、巣が分からないのに周辺を探し回ると、親鳥を刺激して繁殖放棄を誘発する恐れもあります。

卵にとっても、人にとっても、良い結果になりにくいんですね。

拾ってしまった場合の現実的なゴール

「自分の判断でどうにかする」ではなく、相談して適切な扱いに繋げることです。

卵や野鳥の取り扱いは状況依存が強く、地域の運用も絡むので、窓口確認が安全策になります。

衛生面の後処理もしておきましょう。

触った手は石けんでよく洗い、衣類や手袋を使った場合は扱いに注意します。

巣材やフンに触れた可能性があるなら、掃除の際にマスクを着用し、掃除機よりも拭き取り中心の方が粉じんが舞いにくいです(環境によっては難しいので、無理はしないでください)。

卵やヒナの対応は、行政や保護団体が「基本は介入しない」方針を取ることも多い分野です。

その場合でも、相談すること自体が無駄になるわけではありません。

どこまでがやってよい範囲か、やってはいけない範囲かが明確になれば、次に同じことが起きたときに迷わなくなります。

結局それが、最短で悩みを減らす道です。

ムクドリの巣撤去と時期

ムクドリの巣撤去は、タイミングがすべてです。

卵やヒナがいる時期に手を出すと、法令面の確認が必要になるだけでなく、親鳥が騒いで近隣トラブルに発展することもあります。

さらに、巣の撤去作業そのものが高所作業になりやすく、脚立からの転落、屋根や外壁の破損、掃除中の粉じん吸引など、別の事故に繋がりやすいのが現場の怖いところです。

つまり「鳥の問題」だけでは終わらないんです。

次の考え方が安全です。

撤去は「空の巣」になったタイミングを狙う

では、空の巣かどうかをどう判断するか。のぞき込みは危険なので、“兆候”で判断します。

親鳥の出入りが頻繁、警戒声が強い、フンが同じ位置に落ちる、巣材が増え続ける――このあたりが揃うなら稼働中の可能性が高いです。

逆に、数日見ても出入りがない、フンが増えない、巣材が変化しないなら、空になっている可能性が上がります。

ただし、観察し過ぎは禁物。短時間を数回に分けるくらいが現実的です。

撤去作業に入るなら、衛生対策は必須です。

巣材にはダニ類が潜みやすく、撤去後に室内へ侵入してかゆみ被害が出ることもあります。

使い捨て手袋・マスク・長袖は基本。撤去後は周辺を拭き取り、可能なら消毒も検討します。

ただし薬剤の選定や使い方は環境で変わるので、無理に自己流で濃い薬剤を使わないでください。

小さなお子さんやペットがいる家庭では特に慎重に。

高所作業は転落リスクが大きいです。

無理して自分でやらず、状況によっては許可の段取りも含めてプロに投げるのが結果的に安上がりになることがあります。

関連して、当サイト内でも「卵やひながある巣の扱い」と「撤去の注意点」は他の鳥でも共通します。

考え方の補助として、鳩の営巣記事が参考になります。

鳩の巣作りと撤去の注意点(法律・清掃)

撤去のゴールは「取り除く」だけではありません。

むしろ、取り除いた後に侵入口を塞いで再発を止めるところまでがワンセットです。

撤去だけして終わると、次のシーズンにまた同じ場所が“物件”として狙われ、いたちごっこになります。

次の戸袋対策に繋げていきましょう。

戸袋の鳥の巣の対策と予防

戸袋の鳥の巣は、ムクドリで特に多い相談です。

戸袋は「雨風が避けられる」「人目が届きにくい」「出入り口が確保できる」という条件がそろうので、鳥にとって優良物件なんですね。

人間側から見ると、音が響く、糞が落ちる、ダニが心配、戸袋を開けにくいなど、生活へのストレスがじわじわ効いてきます。

だからこそ、対策は“短期の撤去”と“長期の予防”を分けて考えるのがコツです。

まずは“今”の状態を判定

対策は、巣が空か、卵やヒナがいるかで大きく変わります。無理に覗き込まず、次のサインで判断します。

  • 親鳥が頻繁に出入りする(警戒声が強い)
  • 巣材(枯れ草・ビニール片)が増え続ける
  • フンが同じ場所に落ちる

ここで「巣材がある=すぐ撤去」は危険です。

卵やヒナがいる可能性があるなら、法令面とトラブル面のリスクが一気に上がります。

集合住宅の場合は共用部に該当することもあり、管理会社や管理組合の確認が必要です。

勝手に作業して破損や苦情が出ると、鳥以上に面倒な話になりがちです。

予防は“入口管理”が効く

再発防止の基本は、侵入口になっている隙間を塞ぐことです。

ただし、巣が稼働中に塞ぐのはトラブルの元です。

空のタイミングで、目の細かいネットや金具で物理的に入りにくくします。

施工の考え方はシンプルで、鳥が「入りやすい」と感じる導線を消すことです。

戸袋は一見ふさぎにくいのですが、出入り口の形状が決まっているので、ポイントを押さえれば効果が出ます。

戸袋対策の要点

  • 空の巣を確認してから塞ぐ(稼働中は避ける)
  • ネットは目の細かいものを選ぶ(鳥がくちばしを入れにくい)
  • 固定は強めに(風でばたつくと逆効果になることも)
  • 塞ぐ前に清掃とフン処理(衛生面のトラブルを残さない)

清掃は軽視されがちですが、巣材やフンが残ると、ダニがしばらく生き残ることがあります。

撤去後にかゆみ被害が出てから焦るケースもあるので、清掃と予防はセットで行うのが理想です。

ただし、粉じんを吸い込まないように、掃き掃除より拭き取り中心、マスク着用、作業後の手洗いは徹底してください。

なお、鳥が絡む場所では、カラスなど別の鳥との関係で威嚇・攻撃リスクが上がることもあります。

繁殖期の近距離接近の注意点は、同じサイト内のこちらもヒントになります。

繁殖期の鳥トラブル回避(距離の取り方)

戸袋の対策は「一回やって終わり」に見えて、実はメンテが効きます。

ネットが緩んだり、固定が外れたり、隙間が再発したりすると、鳥はすぐに見つけます。

季節の変わり目や台風後など、年に数回の目視点検を習慣にすると、再発率を下げやすいです。

もし自力で難しい場合は、最初から専門業者に相談して“再発しない作り”にしてもらう方が長い目で見てラクになります。

青い卵のムクドリ:まとめ

青い卵のムクドリは、見た目がきれいなぶん、つい拾いたくなります。

でも、現場でいちばん大切なのは同定よりも先に「触らない」判断です。

卵が落ちていた背景には鳥同士の競合が絡むこともあり、助けられる可能性は高くありません。

さらに法令や衛生のリスクもあるので、迷ったら自治体窓口や許可を持つ専門業者に相談するのが安全策です。

見分けの面では、ムクドリの卵は青緑〜エメラルドグリーン寄りで、斑点が目立ちにくい傾向が判断材料になります。

一方で、オナガは斑点が出やすく、イソヒヨドリは水色寄りで斑点が入ることが多いなど、比較で整理すると迷いにくくなります。

とはいえ、卵だけで断定しようとして巣を探し回るのはおすすめしません。

親鳥を刺激してしまうと、かえって状況が悪化します。

最終的に覚えておくべき結論

青い卵のムクドリを見つけても、拾わず、触らず、まず相談。これが法律・衛生・近隣のトラブルをまとめて避ける最短ルートです。

戸袋の鳥の巣やムクドリの巣撤去で困っている場合は、撤去のタイミング(空の巣)と再発防止(入口管理)がカギになります。

無理な高所作業や自己流の処理はケガやトラブルの元なので、必要ならプロの手も借りてください。

この記事は“現場で失敗しないための考え方”をまとめたものです。

状況は家庭ごとに違うので、最後は公式情報と専門家の助言を優先してください。

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この記事を書いた人

名前(愛称): クジョー博士
本名(設定): 九条 まどか(くじょう まどか)

年齢: 永遠の39歳(※本人談)
職業: 害虫・害獣・害鳥対策の専門家/駆除研究所所長
肩書き:「退治の伝道師」

出身地:日本のどこかの山あい(虫と共に育つ)

経歴:昆虫学・動物生態学を学び、野外調査に20年以上従事
世界中の害虫・害獣の被害と対策法を研究
現在は「虫退治、はじめました。」の管理人として情報発信中

性格:知識豊富で冷静沈着
でもちょっと天然ボケな一面もあり、読者のコメントにめっちゃ喜ぶ
虫にも情がわくタイプだけど、必要な時はビシッと退治

口ぐせ:「彼らにも彼らの事情があるけど、こっちの生活も大事よね」
「退治は愛、でも徹底」

趣味:虫めがね集め

風呂上がりの虫チェック(職業病)

愛用グッズ:特注のマルチ退治ベルト(スプレー、忌避剤、ペンライト内蔵)

ペットのヤモリ「ヤモ太」

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