韓国にはゴキブリがいないと聞いて、少しホッとした一方で「本当に大丈夫?」「韓国旅行中にホテルでゴキブリが出たらどうする?」と不安が残る方も多いはずです。
結論から言うと、韓国にもゴキブリはいます。ただし、日本と同じ出方をするとは限りません。ソウルの新しいアパートや大手ホテルでは遭遇しにくい一方、古い建物、ヴィラ、ワンルーム、半地下、飲食店密集エリア、下水まわりではリスクが上がります。
さらに韓国特有の床暖房オンドルは、冬でも屋内害虫が生き残りやすい条件になりがちです。梅雨のジャンマの時期は下水側からの“押し上げ”も起きやすく、出現が偏ります。
韓国のゴキブリ事情を「どこで」「いつ」「なぜ」出るのかまで分解し、宿泊先選び、持ち込み対策、現地での駆除の動き方まで、旅行者・在住者目線で整理します。
この記事を読むことで理解できる内容は以下のとおりです。
- 韓国にはゴキブリがいないと言われる理由と実態
- ソウルや釜山で遭遇しやすい場所と季節
- ホテルやヴィラでのリスク判定と予防
- 遭遇時にやるべき対処と買うべき対策
韓国にはゴキブリがいないは誤解?
まずは「いない説」が生まれる背景を整理しつつ、韓国で実際に問題になる種類・場所・季節のズレを解説します。ここを押さえると、無駄に怖がらず、必要なところだけ警戒できます。
韓国にはゴキブリがいないはなぜ広まる

韓国にはゴキブリがいないという話は、旅行経験がある人ほど口にしがちです。これは「完全に間違い」ではなく、旅行者が主に見ている場所が“管理されたエリア”に偏りやすいことが背景にあります。ソウル中心部の新しい商業施設や大手ホテルは、清掃動線が計画的で、バックヤードのゴミ管理も比較的ルール化されています。加えて、気候の影響で「冬は路上で虫を見にくい」時期があるため、冬に渡航した人ほど「いなかった」と言いやすいんですね。
もう一つ大きいのが、韓国では害虫対策サービスが“可視化”されやすい点です。飲食店の入口付近で見かける衛生管理のステッカーや表示は、心理的に「ここは安心」と感じさせます。代表例として、韓国の大手防除サービスであるCESCO(セスコ)のメンバー表示があります。これ自体が魔法の札ではありませんが、定期管理を受ける文化が根付いていることは、街中の遭遇率を下げる方向に働きます。
参考として、CESCOのメンバー管理の考え方は公式ページでも説明されています。
(出典:CESCO公式 Why CESCO Members)
ただし、ここで本当に重要なのは見えない場所にいるかどうかです。ゴキブリは壁内・配管スペース・厨房の裏・下水の周辺など、人目の届かないところに潜みます。旅行者が歩く大通りで見かけなくても、古い建物の裏動線、地下、半地下、飲食店密集エリアの排水まわりでは普通に遭遇します。つまり「いない」ではなく、遭遇する層と場所が偏っていると考えるのが現実的です。
旅行者が誤解しやすい3つの落とし穴
私が相談を受けていて感じる落とし穴は、だいたい次の3つに集約されます。1つ目は「路上で見ない=いない」と短絡すること。2つ目は「新しいホテル=絶対安全」と決めつけて、入室直後のチェックを怠ること。3つ目は「1匹だけだから偶然」と片付けて、荷物の床置きやゴミの放置をしてしまうことです。ゴキブリは環境が整うと一気に居つきます。逆に言えば、環境を整えなければ居つきにくい。ここを理解すると、怖さがコントロールできるようになります。
SNSや体験談は参考になりますが、地域・季節・宿の築年数で差が大きいです。最終的な判断は宿泊施設の公式案内や現地の管理者に確認してください。
ソウルで多いチャバネゴキブリ

韓国都市部、とくにソウルで問題になりやすいのは、いわゆるチャバネゴキブリ(小型で茶色いタイプ)です。日本でイメージされがちな大きな黒い個体よりもサイズが小さく、屋内の暖かい隙間で繁殖しやすい性質があります。ここを誤解すると「外で見ないからいないはず」と判断して、宿での初動が遅れます。
チャバネゴキブリが厄介なのは、飛来してくるというより建物内で増えて横・縦に広がる点です。キッチンの冷蔵庫裏、電子レンジの下、シンク下、分電盤、配管スペースなど、熱がこもる場所を好みます。集合住宅では、壁内の配管や隙間を伝って隣室・上下階へ移動することもあります。旅行者でも、ホテルのバックヤードに近い部屋(エレベーター裏、ダストルーム近く、厨房の上)だと遭遇確率が上がります。
チャバネ疑いのサイン
- 小さめの個体が複数回出る
- キッチンや洗面の周辺で出やすい
- 夜間に照明を点けた瞬間に逃げる
- 部屋の隙間や家電の裏が中心
室内で増やさないための“2段構え”
チャバネ対策は「即効の排除」と「繁殖環境の破壊」をセットにするのが基本です。即効の排除は、目撃した個体を見失わないように処理すること。繁殖環境の破壊は、食べ物・水・隠れ場所の3点を減らすことです。旅行中は掃除道具がないので、やることを絞ります。具体的には、食べ物を出しっぱなしにしない、食べ残しを室内に置かない、ゴミ袋を密閉する、シンクに水滴を残し過ぎない、荷物を床に直置きしない。この5つだけでも、居つきにくさが変わります。
もし旅行中に見かけたら、スプレーで倒して終わりにせず、隙間の遮断と“次を出さない動線”まで意識してください。排水口を乾かし過ぎると封水が切れて別ルートを作ることもあるので、むやみに「完全乾燥が正義」と決めつけないのがコツです。なお、薬剤抵抗性の話もよく出ますが、一般旅行者ができる範囲では「ベイト剤+清掃+隙間管理」が現実解です。スプレーだけで追い回すと、奥へ散って逆に見失います。
怖い人ほど“追い回さない”のが正解です。追うほど隙間へ逃げます。見失ったら、次の遭遇までストレスが続きます。
釜山はワモンゴキブリも注意

釜山(プサン)や南部、沿岸部では、ソウルよりも大型のゴキブリに遭遇する可能性が上がります。ここで名前が挙がりやすいのがワモンゴキブリ系(大型で下水まわりに強いタイプ)です。体感として「日本っぽいサイズ」に近く、見た目のインパクトが強いので、旅行中に遭遇すると一気に不安が増幅します。
大型種の特徴は、屋内で爆発的に増えるというより、下水・排水・地下設備から上がってくるパターンが目立つことです。古い飲食店街、市場周辺、地下街の出入口、ビルの裏手の排水溝など、湿気と有機物が多い場所が絡みます。宿で言えば、1階に飲食店が入っている建物や、排水設備が古い施設は要注意です。
大型種は「侵入の入口」を潰すと改善しやすい傾向があります。排水口、ドア下、ベランダ排水、換気口など、通り道を減らすほど遭遇率は落ちます。
大型種は“遭遇しやすい瞬間”がある
大型種は、時間帯で言えば夜間に動きやすく、場所で言えば「湿気と暗さ」が揃うところに寄ります。釜山だから必ず出る、という話ではありません。新しいホテルで定期管理が入っているなら遭遇しないことも多いです。ただし、港や市場の近く、古い建物が密集するエリアに泊まる場合は、「出る前提で準備する」ほうが精神的にも動きやすいです。準備というのは、殺虫剤を大量に持つことではありません。入室時チェック、ゴミの密閉、床置き回避、排水口の扱いを丁寧にする。この4つを徹底することです。
排水口を塞ぐために無理な詰め物をすると、逆流や詰まりの原因になることがあります。設備に不安がある場合は、宿のスタッフに相談してください。
オンドルで冬も油断できない

韓国の床暖房オンドルは、冬の快適さの象徴ですが、害虫の視点では“生存しやすい床面”を作りやすい面もあります。日本だと冬は室温が下がって活動が落ちるケースもありますが、オンドルが効いている室内では、床際の隙間が暖かく保たれやすいんですね。
特にチャバネゴキブリは、冷蔵庫裏やシンク下などの「暖かくて狭い場所」が大好物です。オンドルで床面が暖かいと、家具の裏・キッチン下・配管周りの隙間が居心地の良い温度帯になり、冬でも“見えないところで回り続ける”ことがあります。だから冬の韓国旅行で虫を見なくても、それは「いない証明」にはなりません。
冬の室内で効く基本
- 食べ物・ゴミの密閉と即処理
- 水回りの清掃と乾燥のバランス
- 家具の裏を溜め込まない
- 荷物の床置き回避
暖房を切れば解決、ではありません
「暖かいなら暖房を弱めればいい」と考える方もいますが、旅行中の快適性を犠牲にしても効果は限定的です。なぜなら、害虫が狙うのは室温全体ではなく、家電の放熱・配管の温度・壁内の空間といった“局所的な温点”だからです。暖房を少し下げても、冷蔵庫裏や機器周辺が暖かいままなら条件は残ります。だから優先すべきは温度調整ではなく、食べ物とゴミの管理、荷物を床から浮かせる工夫、そして入室直後の点検です。
「冬は絶対安全」という思い込みが一番危険です。暖かい室内こそ、屋内害虫は強い。この前提で宿選びと行動を組み立ててください。
寒冷地の“いない神話”がなぜ崩れるかは、考え方がよく似ています。気になる方は、ゴキブリのいない国と日本との違いも合わせて読むと整理しやすいです。
ジャンマの時期は排水溝が危険

韓国の梅雨ジャンマ(長雨シーズン)は、虫が苦手な方にとって“当たり外れ”が大きい時期です。雨が続くと屋外の虫が増えるだけでなく、下水や排水ルートの水位・湿度が上がります。ここで起きやすいのが、排水溝やマンホール周辺からの一時的な出現増です。
これは「急に街がゴキブリだらけになる」という意味ではありません。ただ、普段は地下や排水側に留まっている個体が、環境変化で地上側へ出てきやすくなります。繁華街の裏路地、飲食店のバックヤード、地下鉄の出入口付近などで遭遇する確率が上がる、という感覚です。
雨の日の夜に「排水溝の近くで見た」という報告はよくありますが、地域差・建物差が非常に大きいです。無理に断定せず、状況に合わせて行動を調整してください。
雨季の“避け方”はシンプル
ジャンマの時期にできる対策は、難しいことをやるより「地形と動線」を避けるのが効きます。具体的には、地下や半地下の店を長時間利用しない、裏路地の排水が多い場所を夜に歩かない、宿は下水臭がするエリアを避ける、という3つです。特に虫が苦手な方は、雨の日の夜に「飲食店街の裏を歩いて帰る」みたいな行動が一番ストレスになります。
旅行者ができる現実的な対策は、宿の選び方と部屋の使い方に寄せることです。ジャンマの時期に宿泊するなら、1階飲食店直上・半地下・古いビル改装型を避けるだけでも、リスクは下げられます。逆に「立地が良いのに安すぎる宿」は、建物事情の可能性もあるので慎重に判断してください。
韓国にはゴキブリがいない前提の対策
ここからは「いないと思っていたのに出た」場合に備えた具体策です。宿選び・入室直後の点検・持ち込み対策・現地での買い物・フロント対応まで、行動に落とし込みます。
韓国ホテルゴキブリの見極め

韓国ホテルでゴキブリに遭遇するかどうかは、星の数だけで決まるわけではありません。大事なのは、建物の構造と“虫が好む裏動線”との距離です。たとえば、同じホテルでも部屋の位置で差が出ます。厨房やレストランの近く、ゴミ置き場やランドリーの近く、エレベーター裏、配管が集中する場所は、どうしてもリスクが上がりやすいです。
チェックは入室直後の5分で十分
私は旅行先の宿では、入室したら「荷物を置く前に」次の順で確認します。慣れると5分で終わります。
- キッチン・ミニバー周辺:冷蔵庫の横、シンク下、ゴミ箱の裏
- 水回り:排水口まわり、便器の裏、床と壁の隙間
- 壁際:配管の点検口がある場合は周辺
- 照明:夜に点灯して逃げる個体がいないか
部屋の“当たり外れ”を見抜くコツ
チェックで見るのは個体だけではありません。私は「餌があるか」「水があるか」「隠れ場所があるか」の3条件が揃っていないかを見ます。ゴミ箱の内側が汚れている、シンク下が湿っている、家電の裏にゴミが溜まっている。こういう部屋はリスクが上がります。逆に、清掃が行き届いていて隙間が少ない部屋は、たとえ古めでも遭遇しにくいことがあります。つまり築年数だけで決めるより、現場の状態で判断したほうが成功率が上がります。
もし不安が強いなら、フロントに「部屋の変更が可能か」を早めに相談するのが現実的です。チェック後に荷物を広げてしまうと、移動コストが跳ね上がります。言い方は丁寧でOKです。「部屋で虫を見たので、別の部屋に変更できますか」「清掃と点検をお願いできますか」と、要望を具体化すると通りやすいです。
ホテルの対応は施設ごとに異なります。補償や移室条件などは、必ず宿泊施設の公式案内をご確認ください。
韓国ヴィラと半地下は要注意

韓国で“安く泊まれる”選択肢として、ヴィラ(低層集合住宅)やワンルーム、そして半地下(バンジハ)が話題になることがあります。ただ、虫が苦手な方にとっては、ここが最大の分岐点です。理由はシンプルで、管理の濃度が施設ごとに激しく違うからです。
大規模アパートは管理事務所があり、団地単位で清掃や防除が回ることがあります。一方でヴィラは、建物全体の定期消毒が入らないケースも珍しくありません。個々の部屋がバラバラに対策をしても、虫は「薬剤が薄い部屋」へ逃げて循環します。旅行者の短期滞在でも、たまたま“当たり部屋”を引くかどうかの運要素が増えます。
半地下が厳しい理由
半地下は湿気がこもりやすく、道路面に近いぶん、排水・下水の影響を受けやすい構造です。雨が多い時期はとくに、外部要因で状況がブレます。もちろん全ての半地下が危険という話ではありませんが、虫が本当に苦手なら、最初から避けるのが安全です。
宿タイプ別のリスク目安
| 宿タイプ | 遭遇リスク | 理由 | 旅行者の打ち手 |
|---|---|---|---|
| 大手ホテル | 低〜中 | 清掃と管理が入りやすい | 入室5分チェックと早期相談 |
| 改装ゲストハウス | 中 | 建物の古さが残りやすい | 水回りとゴミ管理を徹底 |
| ヴィラ・ワンルーム | 中〜高 | 建物全体の管理差が大 | 1階飲食店直上は避ける |
| 半地下 | 高 | 湿気・排水の影響が強い | 虫が苦手なら避ける |
この表はあくまで一般的な目安です。立地や建物の管理状況で大きく変わります。最終的な判断は宿泊施設の公式案内をご確認ください。
虫が苦手な人の宿選びルール
- 半地下は避ける
- 1階が飲食店の建物は避ける
- 築年数が古い改装物件は慎重に
- 清掃レビューが薄い物件は避ける
宿を安く取りたい気持ちは分かりますが、虫が苦手な方は「立地が良いのに極端に安い」物件には一度ブレーキをかけてください。値段には理由があります。もし選ぶなら、到着直後にチェックして、ダメなら早めに切り替える。これが一番ダメージが少ない動き方です。
韓国のゴキブリ対策はベイト剤

現地でのゴキブリ対策を語るなら、スプレーよりもベイト剤(毒餌)が主役になります。理由は、屋内で問題になりやすいチャバネゴキブリに対して、ベイト剤が「巣へ効かせやすい」からです。スプレーは目の前の1匹には有効でも、壁内や家電内部に潜む個体に届きません。しかも追い回すと散って見失います。
ベイト剤は、遅効性で食べた個体が戻ってから影響が広がる設計が一般的です。ここで大事なのは、置き方のルールです。適当に置くと効きが落ちます。旅行者がやるなら「通り道に少量を分散」「餌負けしないよう清掃」「スプレーと併用しない」の3点だけ覚えてください。
ベイト剤の置き方の基本
- キッチンの隙間、冷蔵庫裏、シンク下など“通り道”に寄せる
- 食べ物のカスがあると餌負けするので清掃を先に
- スプレーで周囲を濡らすと寄り付きが落ちることがある
- 小分けに置いて、動線を囲うように配置する
旅行者の現実解は「自分で根絶」ではなく「増やさない」
ここで重要な視点があります。旅行者は数日〜1週間の滞在が多いので、完全根絶を狙うより、その滞在中に遭遇しない状態へ寄せるほうが現実的です。ベイト剤は効き始めに時間がかかることもあるので、置いた直後に効果を期待しすぎないのがコツです。もし複数回出る、同じ場所で出る、という状況なら、フロントに清掃と点検を依頼し、可能なら部屋変更へ舵を切ったほうが早い場合もあります。
薬剤は体質・環境により影響が出る場合があります。使用方法・注意事項は必ず製品の公式表示をご確認ください。小さなお子さんやペットがいる場合は、無理をせず専門家に相談する判断も重要です。
韓国ゴキブリスプレーは補助

韓国のコンビニやドラッグストアでも、ゴキブリ用スプレーは手に入ります。ただ、スプレーは「補助」と割り切るのがコツです。スプレーが得意なのは、目の前の個体を即時に止めること。一方で、根本原因(隙間・巣・動線)を消す力は弱いです。
旅行中は、強い薬剤を室内で大量に噴霧するのはおすすめしません。換気が不十分だと体調に影響することもありますし、衣類や荷物ににおいが移ることもあります。どうしても必要なときは、ピンポイントで使い、必ず換気してください。窓が開かない部屋なら、フロントに相談して換気の方法を確認するほうが安全です。
スプレーを使うなら“逃げ道を塞ぐ”
ゴキブリは壁際へ逃げます。スプレーを構えたまま追いかけると、ベッド下や家具裏に突っ込まれて見失いがちです。コツは、ティッシュや紙で逃げ道を塞ぎ、出口側に先に噴射してから、最後に止めること。怖い場合は、無理に戦わずフロントに連絡するほうが確実です。
見失ったら“勝ち目が減る”と覚えてください。スプレーで追うより、物理的に退路を切るほうが成功率が上がります。
デリバリー段ボール持ち込み対策

韓国はデリバリー文化が強く、部屋で食事を取る機会も増えます。ここで盲点になるのが、段ボールや紙袋の持ち込みです。虫は段ボールの波状部分に潜り込みやすく、短時間でも隠れ場所になります。しかも部屋に置きっぱなしにすると、隠れ場所が増えます。
旅行者向けの持ち込みルール
- 段ボールは部屋に溜めない
- 受け取ったら中身だけ出して外袋は早めに捨てる
- 食べ残しは密閉して即処理
- ゴミ箱は口が閉じるタイプが理想
荷物の置き方で遭遇率は下げられる
段ボールだけでなく、スーツケースの置き方も効きます。床に直置きすると、床際を歩く虫の動線と重なります。理想は、荷物を台の上に置くこと。台がないなら、椅子やテーブルの端に寄せるだけでも違います。さらに、食べ物の袋をベッドサイドに置かない。これも意外に重要です。夜間に活動する虫は、匂いと動線で寄ってきます。匂いを断ち、動線を外す。短期滞在でできる現実的な予防策です。
これだけで「部屋に住み着く」方向へ傾く確率が下がります。短期滞在でも、部屋の中を“繁殖しにくい状態”に寄せる意識が効きます。
トコジラミとゴキブリの違い

韓国旅行で虫の話題になると、ゴキブリと同じくらい、あるいはそれ以上に気にすべきなのがトコジラミです。ここを混同すると、対策がズレます。ゴキブリはベイト剤や隙間管理が中心ですが、トコジラミは寝具まわりの点検と持ち帰り防止が重要です。
ゴキブリの幼虫を「小さな茶色い虫」として見間違えることもありますし、逆にトコジラミをゴキブリと勘違いして、ベイト剤だけ置いて安心してしまうケースもあります。刺され跡が出る、ベッド周辺に黒い点状の痕がある、という場合は、ゴキブリよりトコジラミの可能性を優先して動いてください。
切り分けの基準は「場所」と「痕跡」
ゴキブリはキッチンや水回りの近く、壁際、家電の裏に寄りやすい。一方でトコジラミはベッドやソファ、寝具周辺に痕跡が集まります。もし「寝て起きたら刺される」「ベッド周りに点状の汚れがある」なら、ゴキブリ対応ではなく、部屋変更や宿側の対応が必要になるケースがあります。個人でどうにかしようと抱え込むと、持ち帰りリスクが上がります。
宿泊施設の虫リスクを体系的に点検したい方は、トコジラミがホテルにいる確率と対策も参考になります。ゴキブリ対策とセットで読むと、旅行前のチェックが一気に固まります。
皮膚症状が強い、発疹やかゆみが続くなど体調面の不安がある場合は、自己判断で放置せず医療機関に相談してください。
韓国にはゴキブリがいないの結論

最後に結論です。韓国にはゴキブリがいない、は気持ちとしては信じたいですが、現実としては韓国にもゴキブリはいます。ただし、旅行者が遭遇しやすい場所が日本と少し違い、新しいホテルや管理が整った施設では“見えにくい”だけのことが多いです。
最終整理
- 宿選びで半分は決まる:半地下・1階飲食店直上・古い改装物件は慎重に
- ソウルはチャバネ型を想定:家電裏・水回り・配管の近くが焦点
- 釜山や南部は下水側も意識:雨季や排水溝まわりで遭遇が増えることがある
- 対策はベイト剤+清掃+隙間管理:スプレーは補助で使う
- トコジラミとも混同しない:症状と場所で切り分ける
不安をゼロにするより、遭遇率を下げる
そして一番大事なのは、怖がり過ぎないことです。出る可能性はゼロではありませんが、出やすい条件を避け、入室直後に点検し、持ち込みとゴミ管理を徹底すれば、遭遇率は現実的に下げられます。旅行中のストレスは「想定外」から生まれます。想定内にして、手順を決めておけば、いざ遭遇しても落ち着いて動けます。
