ネズミ対策で猫の毛は本当に効く?効果と限界を安全面まで解説

天井裏や壁の中で物音がして、ネズミ対策として猫の毛を使ってみようか迷っていませんか。猫を飼うとネズミが出にくいのでは、猫の毛の置き場所はどこがよいのか、お茶パックに入れる方法は有効なのか、ハッカ油とどちらが使いやすいのか、メルカリで猫の毛を買ってもよいのかなど、気になる点は多いはずです。

私は、ネズミ被害の現場では効きそうに見える方法ほど、根本対策とセットで考えることが大事だと感じています。猫の毛には一時的な警戒を起こさせる余地はありますが、使い方を間違えると危険や衛生面の不安が増えることもあります。

この記事では、猫の毛がネズミにどう作用するのか、どこまで期待してよいのか、実際に使うなら何に注意すべきかを、初めての方にもわかりやすく整理します。最後まで読めば、猫の毛に頼り切らず、再発しにくいネズミ対策の進め方まで見えてきます。

この記事を読むことで理解できる内容は以下のとおりです。

  • 猫の毛がネズミに与える影響の考え方
  • 猫の毛が効きにくくなる理由と限界
  • 使う場合の置き場所や衛生面の注意点
  • 再発を防ぐための正しい対策の順番
目次

ネズミ対策で猫の毛は有効か

まずは、猫の毛がなぜ話題になるのかを整理します。この章では、猫の毛の効果、猫を飼うこととの違い、置き場所の考え方、屋根裏や壁内で効きにくい理由、ハッカ油との比較までを順番に見ていきます。猫の毛はまったく意味がないと切り捨てるべき方法でもありませんが、過信すると遠回りになりやすい方法でもあります。そこで、期待できる範囲と期待しにくい範囲を分けて理解し、補助策としてどう扱うべきかを具体的に整理していきます。

猫の毛の効果が出る理由

猫の毛がネズミ対策で注目されるのは、ネズミが捕食者の気配に敏感だからです。毛そのものが駆除するわけではありませんが、猫由来のにおいが残っていると、ネズミが警戒して行動を変えることはあります。特に、もともと警戒心の強い個体や、新しく侵入してきたばかりの個体に対しては、見慣れない刺激として働く可能性があります。

ただし、ここで期待すべきなのは一時的な忌避です。すぐに家中のネズミがいなくなる、巣が完全になくなる、といった強い効果を前提にすると判断を誤ります。私の考えでは、猫の毛はあくまで補助策であり、侵入口封鎖や清掃を置き換える手段ではありません。においで警戒させることはできても、住み続けるメリットが大きい環境では、ネズミは次第に慣れてしまうことがあるからです。

ネズミは、エサ、水、隠れ場所の三つがそろうと、その場にとどまる理由を持ちます。たとえば台所まわりに食べこぼしがある、ペットフードが出しっぱなしになっている、屋根裏に断熱材や紙類があって巣材にしやすい、といった条件が残っていると、猫の毛の不快感だけでは追い切れません。つまり、猫の毛が一定の効果を見せる場面があるとしても、それはネズミにとって居心地の良い条件がまだ弱い場合や、警戒心が高い初期段階に限られやすいのです。

また、猫の毛の効果は、毛そのものというよりも、そこに付着している皮脂や体臭の成分に期待する考え方です。そのため、洗いすぎた毛や長く放置してにおいが飛んだ毛では、さらに変化を感じにくくなります。見た目で判断しづらく、効いたかどうかの検証が難しい点も、この方法の扱いづらさです。

猫の毛はネズミにとって「嫌な気配」にはなり得ますが、「根絶の決め手」にはなりにくい方法です。効くとしても、基本対策を進めたうえでの補助策として考えるのが現実的です。

私は、猫の毛を使うかどうかで迷ったときは、「これだけで解決するか」ではなく「ほかの対策を進める間の補助になるか」で判断することをおすすめします。その視点に切り替えるだけで、猫の毛に対する期待値が適正になり、無駄な遠回りを避けやすくなります。

猫を飼うだけでは不十分な理由

猫を飼うとネズミが出なくなる、というイメージは根強いですが、実際にはそう単純ではありません。現代の住まいでは、ネズミは屋根裏、壁内、床下、配管まわりなど、猫が入り込めない場所をうまく利用します。私が現場の相談内容を整理していても、「猫はいるのに天井裏で音がする」「リビングには出ないのに台所の奥でフンが見つかる」といったケースは珍しくありません。

さらに、飼い猫の性格や行動には個体差があります。狩猟本能が強い猫もいれば、ネズミにほとんど反応しない猫もいます。つまり、猫を飼うことと、住宅のネズミ被害が解決することは別問題です。室内飼いの猫は安全で快適な生活環境に慣れているため、屋外の野良猫のような行動を必ずしも見せるわけではありません。ネズミの気配を嫌がることはあっても、積極的に追い払うとは限らないのです。

また、猫がいること自体が万能の抑止力になるなら、猫を飼っている家でネズミ被害は起きないはずですが、実際にはそうではありません。ネズミは住まいの構造のわずかな隙間を使って侵入し、猫が接触できない位置で生活することがあります。天井裏、配管スペース、床下収納の裏、キッチンのビルトイン部分など、目に見えない経路が多い住宅ほど、猫の存在だけでは対処しきれません。

一方で、猫の存在がまったく無意味というわけでもありません。生活空間に出てきた若い個体や警戒心の高い個体に対しては、一定の圧力になることはあります。ただ、その圧力は住まい全体の防御には直結しません。私は、猫を飼っている家庭ほど、「猫がいるから大丈夫」と考えるのではなく、猫が届かない場所をどう管理するかに意識を向けるべきだと考えています。

住まい全体の見直しを先に進めたい方は、ネズミが出る家で見直すべき環境対策もあわせて確認しておくと、対策の優先順位をつけやすくなります。

猫がいる家庭でネズミ被害が続く場合は、猫の能力不足ではなく、ネズミが活動している場所が人にも猫にも見えにくいことが原因であるケースが多いです。

大切なのは、猫の有無で安心するのではなく、侵入口の確認、エサの管理、巣材になりやすい物の整理という基本を外さないことです。猫はあくまで生活の一部であって、住宅の防鼠設備そのものではありません。その認識を持つだけで、対策の精度はかなり上がります。

お茶パックでの置き場所の考え方

猫の毛を使うなら、散らばりにくく扱いやすい方法として、お茶パックや不織布の小袋に入れるやり方が現実的です。置き場所は、部屋の中央ではなく、ネズミの通り道になりやすい壁際、家具の裏、配管の導入部、シンク下、通気口まわりなどが候補になります。要するに、空間の真ん中に置くのではなく、ネズミが壁沿いに移動しやすい性質を意識して設置することが大切です。

ただし、置き場所を決める前に必要なのは、ラットサインの確認です。フン、かじり跡、黒ずみ、足音、においなどの痕跡がないまま適当に置いても、効果の有無を判断できません。私は、まずネズミの移動ルートを見つけ、そのうえで補助的に使う考え方をおすすめします。フンが連続して落ちている場所、油っぽい汚れが壁際についている場所、食品庫の奥で包装がかじられている場所などは、置き場所を考えるうえで重要な手がかりになります。

置き場所を決める前に見たいポイント

とくに確認してほしいのは、台所の配管穴、洗面台の裏、冷蔵庫や食器棚の背面、天井点検口の周辺です。これらの場所はネズミの通路や出入り口に近いことが多く、ただ床に置くよりも意味のある配置になりやすいです。ただし、猫の毛を置くこと自体が目的になってしまうと、侵入口の発見を後回しにしがちです。置き場所を決める作業は、同時に「どこから入っているのか」を探す作業でもある、と考えてください。

また、小袋に入れた猫の毛は、子どもやペットが触れにくい場所に限って設置することが重要です。誤って口に入れたり、遊んで破いたりすると衛生面の問題が出ます。湿気の強い場所では劣化も早いため、長く置きっぱなしにする前提では使わないほうが安全です。

猫の毛は直接床にばらまくより、小袋に入れて管理したほうが清掃しやすく、交換時期も把握しやすくなります。設置場所の写真を撮っておくと、交換忘れの防止にも役立ちます。

置き場所の候補狙い注意点
シンク下の配管まわり侵入経路の近くを警戒させる湿気が多いので交換を早める
家具の裏や壁際移動ルートに置きやすい掃除しにくく放置しやすい
点検口の近く屋根裏や床下の出入り口周辺を確認しやすい落下や散乱に注意する

猫の毛を置くことよりも、その場所にどんな痕跡があるのかを読むことが先です。そこができると、補助策として試す意味が生まれますし、効かなかった場合にも次の一手を考えやすくなります。

屋根裏や壁内に効きにくい理由

屋根裏や壁内にいるネズミは、人の生活空間とは別のルートで移動していることが少なくありません。そのため、室内に猫の毛を置いても、においが十分に届かない、あるいは届いても行動を止めるほどではないケースがあります。とくに断熱材の奥、梁のまわり、配線の隙間、壁の空洞部などは、私たちが想像する以上に閉鎖的で、室内に置いたものの影響が届きにくい空間です。

また、ネズミは学習能力が高く、危害が加わらないとわかると警戒が薄れていきます。同じ場所に長く置かれた猫の毛は、やがて背景の一部として扱われやすくなります。これが、猫の毛だけで長く効果を維持しにくい大きな理由です。最初の数日だけ気配が減ったように見えても、その後また足音が戻るのは珍しくありません。

屋根裏や壁内の個体に困っているときほど、におい対策より侵入口の特定と封鎖を優先するべきです。 たとえば、換気口まわりの隙間、屋根の取り合い部分、配管や配線の貫通部、基礎まわりの穴など、建物の弱点が残ったままだと、いくら室内で対策しても流入は止まりません。ネズミの行動範囲が壁内や天井裏中心の場合、猫の毛の効果判定も難しく、対策しているつもりで時間だけが過ぎてしまうことがあります。

音がするのに姿が見えないときの考え方

夜だけ天井で音がする、壁の中でカサカサ聞こえる、でも室内では見かけない。この状態は、すでにネズミが生活空間の外周を利用しているサインです。こうした段階では、生活空間に近い場所へ誘導して追い出すというより、家の外からどこに出入りしているかを見つける視点が重要になります。足跡やフンが少ないと「たいしたことがない」と思いがちですが、見えない場所ほど被害が進行していることもあります。

さらに、屋根裏や壁内では、においがこもる方向が人の居住空間と一致しないことがあります。私たちが猫の毛のにおいを感じなくてもネズミには届いている可能性はありますし、その逆もあります。だからこそ、効いたかどうかの判断は主観だけでは危険です。音の頻度、フンの量、新しいかじり跡の有無など、複数の情報を見て判断する必要があります。

屋根裏や壁内の被害は、配線や断熱材への影響が広がることがあります。異臭、断続的な大きな物音、昼間の活動がある場合は、自己判断を長引かせず専門家へ相談してください。

猫の毛を試す価値があるのは、あくまで周辺対策の一つとしてです。見えない場所に潜むネズミへの本命対策は、やはり侵入口封鎖と生息環境の除去になります。

ハッカ油との違いと選び方

猫の毛とハッカ油は、どちらもにおいを利用する方法として比べられやすいですが、性質はかなり違います。ハッカ油は刺激がはっきりしていて即効性を感じやすい一方、揮発しやすく、持続性は高くありません。猫の毛は刺激が穏やかで、効果の感じ方にも差が出やすい方法です。どちらが優れているかというより、どちらも単独では決め手になりにくく、使い方を誤ると「やった感」だけが残りやすい点に注意すべきです。

ハッカ油は、においの強さを人間も感じやすいため、「効いている気がする」と感じやすい反面、設置の継続管理が必要です。猫の毛は自然素材で試しやすい一方、どの程度のにおいが残っているのか、いつ交換すべきかがわかりにくい欠点があります。どちらも補助策として短期的に試すなら意味はありますが、侵入口を開けたままでは根本解決にはなりません。

方法特徴向いている考え方
猫の毛捕食者の気配を使う補助策自宅の飼い猫の毛を短期的に試す
ハッカ油におい刺激が強いが持続は短め短期間の補助策として使う
物理的封鎖再侵入防止の中心になる根本対策として最優先で行う

選び方で迷ったときの基準

私なら、すでに猫を飼っていて少量の抜け毛を清潔に扱える環境なら、まず猫の毛を補助策として短く試します。一方、猫がいない家庭でわざわざ外部から猫の毛を調達するくらいなら、別の基本対策に手間を回したほうが合理的です。ハッカ油も同様で、におい対策だけに偏るのではなく、痕跡確認や封鎖作業とセットで使うべきです。

なお、猫がいる家庭では、精油類の扱いに慎重さが必要です。製品の注意事項を必ず確認し、正確な情報は公式サイトをご確認ください。迷う場合は、獣医師や専門業者に相談したうえで判断するのが安全です。

においによる忌避は、ネズミに「ここは落ち着かない」と感じさせる補助にはなります。しかし、住みにくくする本質は、エサをなくし、隠れ場をなくし、侵入口を塞ぐことです。この順番を見失わなければ、猫の毛とハッカ油の比較に振り回されず、冷静に対策を選べます。

ネズミ対策で猫の毛を使う注意点

ここからは、猫の毛を使う場合の注意点をまとめます。危険や衛生面、メルカリなどでの入手リスク、正しい対策の順番、業者相談の目安まで、実際の行動につながる内容に絞って解説します。猫の毛は身近な素材だからこそ気軽に試しやすい反面、扱い方を誤ると衛生面や安全面の課題が見落とされがちです。効果の話だけでなく、「どう使うと失敗しやすいか」まで理解しておくことが重要です。

危険な衛生リスクを知る

猫の毛そのものは身近なものですが、ネズミ対策に使うとなると衛生面の見方が変わります。置いた毛がほこりを集めたり、湿気を吸ったりすると、不衛生な状態になりやすく、長期間放置はおすすめできません。家庭内で出た抜け毛でも、使い方次第では「汚れをためる素材」になってしまうため、かわいらしい印象だけで扱うのは危険です。

また、ネズミの活動場所の近くに物を置く行為自体が、フンや尿、寄生虫との接触機会を増やすことがあります。特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、安全に管理できるかどうかを先に考える必要があります。たとえば、キッチンの奥や食品庫付近に設置した小袋を長く放置すると、知らないうちに周囲が汚染されていたり、袋が破れて散乱したりする可能性があります。

ネズミ由来のフン、尿、巣材の扱いは、そもそも慎重であるべきです。野生のげっ歯類は人に病気を媒介するおそれがあり、清掃方法にも注意が必要です。実際に、米国疾病予防管理センターは、ネズミのフンや尿を乾いたまま掃いたり掃除機で吸ったりしないよう案内しています。詳しい考え方は(出典:CDC「Controlling Wild Rodent Infestations」)のような一次情報も参考になります。

猫の毛を使う場合でも、素手で扱わず、交換時や撤去時は手袋とマスクを使ってください。ネズミの痕跡がある場所では、乾いた状態で強く払ったり掃除機をかけたりせず、慎重に対応することが大切です。

衛生面で見落としやすいポイント

見落とされやすいのは、猫の毛そのものより「猫の毛を置いた場所」の衛生管理です。たとえばシンク下や戸棚の奥は、日常的に見返す頻度が低く、置いたまま忘れやすい場所です。そこに湿気とほこりが重なれば、におい対策どころか衛生上の不安が増してしまいます。私は、猫の毛を使うなら、交換日を決める、設置場所を記録する、撤去時に周辺のフンやかじり跡も必ず確認する、この三つをセットにすべきだと考えています。

体調不良がある方や妊娠中の方、免疫力に不安がある方は、無理をせず専門家へ相談してください。

メルカリの猫の毛を避けたい理由

メルカリなどで猫の毛を探そうと考える方もいますが、私は勧めません。理由は単純で、採取環境や保管状態がわからないからです。清潔に見えても、どのような場所で集められ、どのように保管されていたかは確認しにくいものです。密閉されているように見えても、採取時の衛生状態や、ほかの動物由来物との接触の有無までは読み取れません。

ネズミ対策のために外部から動物由来のものを持ち込む行為は、別の衛生リスクを増やすおそれがあります。仮に試すとしても、自宅で飼っている猫の毛を短期的に使う範囲にとどめたほうが無難です。少なくとも、見知らぬ環境から持ち込んだ毛で家の中の衛生リスクを増やすのは、本末転倒になりやすいです。

また、猫の毛を買うという行為は、効果が不確かな方法に余計なコストをかけることにもつながります。猫の毛そのものに高い価値を期待してしまうと、「せっかく買ったのだから効いてほしい」という心理が働き、冷静な効果判断がしにくくなります。

私は、こうした補助策ほど、お金をかけすぎないことが大切だと思っています。費用をかけるなら、金網やパテなどの封鎖資材、収納改善、清掃用品など、再発防止に直結するものを優先したほうが納得感があります。

どうしても試したい場合の線引き

どうしても猫の毛を試したいなら、自宅の猫の抜け毛を、短期間、限定した場所で、管理可能な量だけ使う。この線引きが安全です。におい対策としての性質上、大量に置けば比例して効くものではありませんし、量が増えるほど散乱や衛生面の管理が難しくなります。少量で反応が見られないなら、その時点で別の方法へ切り替える判断が必要です。

売買ルールや出品可否は時期や規約改定で変わる可能性があります。利用する場合は正確な情報は公式サイトをご確認ください。規約上の問題だけでなく、衛生面でも慎重に考えることをおすすめします。

補助策に振り回されないためには、「簡単そうだから」「ネットで見かけたから」ではなく、家の中に持ち込んでよいものか、安全に管理できるものか、という視点で判断することが重要です。

猫の毛を使うなら交換と清掃が必須

猫の毛は置けば終わりではありません。効果を期待するなら、においが弱まり、汚れがたまる前に交換する必要があります。一般的には短い周期で見直し、汚れや湿気があれば早めに処分する考え方が安全です。ここで大事なのは、交換周期に絶対の正解を求めないことです。環境条件によって、においの残り方も汚れ方も大きく変わるため、「何日で必ず交換」と断定するより、状態を見て判断する姿勢が必要です。

交換時は、置いた場所のフンや汚れの有無も一緒に確認してください。ネズミの痕跡が続いているなら、猫の毛が効いていない可能性が高いと判断できます。私は、補助策ほど効果の検証をセットにするべきだと考えています。何となく置き続けるだけでは、効いているのか、慣れられたのか、そもそもネズミの動線とずれているのかがわからず、時間だけが過ぎてしまいます。

交換時に一緒に確認したいこと

交換のタイミングでは、小袋の破れ、周囲の湿気、近くの食品や紙類の状態、かじり跡の有無も見てください。ネズミは対策されると別ルートを使うことがあるため、一か所だけ見て安心しないことが重要です。置き場所の周辺に新しいフンが減っても、別の場所へ移っているだけなら、家全体としては解決していません。

私は、猫の毛を使う場合でも、清掃と記録をセットにする方法をすすめます。たとえば、設置した日、交換した日、フンの有無、音の頻度を書き残しておくと、感覚ではなく変化で判断しやすくなります。補助策は主観に流されやすいので、簡単でも記録があると失敗しにくくなります。

猫の毛を使うなら、交換日を決めて放置しないことが大切です。効くかどうかより、放置で不衛生にならない管理を優先してください。

確認項目見るポイント判断の目安
小袋の状態破れ、湿り、汚れ異常があればすぐ交換
周辺の痕跡フン、かじり跡、黒ずみ増えていれば別対策へ切替
生活音天井裏や壁内の音の頻度変化がなければ効果薄と判断

猫の毛は自然に見える方法ですが、管理が必要な素材です。手軽さだけを理由に選ぶと、気づかないうちに清掃負担を増やしてしまいます。試すなら、交換と清掃まで含めて対策だと考えてください。

正しいネズミ対策の順番

ネズミ対策は、思いついた方法から始めるより、順番を守ったほうが失敗しにくくなります。私がおすすめする流れは、痕跡確認→侵入口封鎖→エサの管理→必要に応じて補助策です。猫の毛はこの中では最後寄りの位置づけです。順番を誤ると、効かない方法を疑う前に、そもそも家の条件がネズミに有利なままだった、ということが起こります。

先に隙間を塞がないと、追い出したつもりでも別のルートから戻ってきます。食品、ペットフード、生ゴミ、紙類や布類の整理も同時に進めないと、ネズミにとって住みやすい環境のままになってしまいます。つまり、猫の毛は「住みにくくする工夫の一つ」にすぎず、「住めない家にする本体」ではありません。

最初にやるべき痕跡確認

最初の段階では、フンの大きさや量、見つかる場所、かじられた物、足音の時間帯などを整理してください。これによって、活動場所が台所寄りなのか、天井裏中心なのか、複数箇所なのかが見えます。痕跡確認を飛ばすと、どこを塞ぐべきか、何が原因なのかが曖昧なままになり、対策がぶれます。

封鎖の前に環境管理を整える意味

侵入口を塞いでも、家の中に食べ物や巣材が多ければ、すでに入り込んだ個体が長く残ることがあります。だからこそ、食品の密閉、生ゴミ管理、段ボールの放置防止、使っていない布類や紙類の整理も同時に必要です。私は、封鎖は大事ですが、環境管理とセットでなければ効果が鈍ると考えています。

再侵入を防ぐ基本を整理したい方は、ネズミの侵入経路と防鼠対策の考え方も参考になります。

順番を守るだけで、対策の成功率は大きく変わります。猫の毛は「最初にやること」ではなく、「基本対策を進めたうえで必要なら試すこと」です。

費用面でも、この順番は重要です。補助策をいくつも試してから封鎖に進むより、先に侵入口や環境を見直したほうが、結果として時間もお金も無駄になりにくいからです。金額は建物条件や地域で大きく変わるため、費用はあくまで一般的な目安として考えてください。

業者に相談すべきタイミング

猫の毛を置いても物音が続く、フンが増える、天井裏や壁内の気配が強い、昼間にも姿を見る、といった場合は、個人での対応が難しい段階に入っていることがあります。特に複数箇所で痕跡があるときは、被害が広がっている可能性があります。昼間に姿を見るケースは、個体数が増えている、居場所が圧迫されている、エサ場が固定化しているなど、状況が進んでいることも考えられます。

また、異臭がある、電気配線のまわりにかじり跡がある、断熱材の散乱が見られる、屋外にも穴や通り道がある、といった場合は、住宅全体の調査が必要です。こうした段階では、猫の毛のような補助策に時間を使うより、建物全体を見られる専門業者に相談したほうが早いことがあります。

見積もりで確認したいポイント

費用は地域や建物の状況で大きく変わるため、金額はあくまで一般的な目安でしかありません。見積もりの比較では、駆除だけでなく、侵入口対策や再発防止まで含むかを確認してください。単に薬剤や罠の設置だけで終わる内容なのか、侵入口の調査や封鎖、清掃、再発時の保証まで見ているのかで、価値は大きく変わります。

業者選びで迷うときは、ネズミ駆除業者の選び方と確認ポイントも役立ちます。私は、業者に頼ること自体を失敗だとは考えていません。むしろ、自力で長引かせて被害を広げるより、適切なタイミングで相談したほうが結果的に負担が軽くなることも多いです。

異臭、繁殖、複数経路の侵入、配線まわりの被害がある場合は、自己流の対策を長引かせないでください。安全面にかかわるため、早めに専門家へ相談するのが安心です。

業者へ相談する際も、「猫の毛を試したが変化がなかった」「どこでフンを見た」「いつ音がした」といった情報があると、調査がスムーズになります。補助策を試すなら、無駄にしないためにも観察記録を残しておくと役立ちます。最終的な判断は専門家にご相談ください。

ネズミ対策で猫の毛を使う結論

私の結論は明確です。ネズミ対策で猫の毛を使う方法は、補助策としてなら検討の余地があるものの、主役にする対策ではありません。効果を感じることがあっても一時的で、住まい全体の問題を解決する力は弱いからです。言い換えるなら、猫の毛は「試す価値がゼロではない方法」ではありますが、「これで安心できる方法」ではありません。

本当に大事なのは、侵入させないこと、エサを与えないこと、巣を作らせないことです。猫の毛を試すなら、自宅の猫の毛を清潔に管理しながら短期的に使い、効果が乏しければ早めに方針を切り替えてください。この切り替えの早さが重要です。補助策に期待しすぎると、最も重要な侵入口対策と環境整備が遅れ、結果的に被害を長引かせます。

また、猫の毛を使うことには、散乱、湿気、衛生面、子どもやペットの誤接触といった現実的な注意点があります。だからこそ、試すなら管理可能な範囲で、設置場所を記録し、交換と清掃をセットにし、痕跡の変化を見ながら判断するべきです。これができないなら、無理に取り入れる必要はありません。

迷ったときの最終判断

迷ったら、猫の毛は最後の補助策に回し、まずはフンや足音の場所を確認し、侵入口を探し、食品や巣材の管理を徹底する。この順番で進めてください。私は、ネズミ対策は目新しい方法を探すことより、基本を抜けなく積み上げることのほうがはるかに重要だと考えています。

猫の毛は「試してみる価値がまったくない方法」ではありません。ただし、過信せず、衛生面に配慮しながら、根本対策を先に進めることが、遠回りに見えていちばん確実です。読者の方には、猫の毛の有無ではなく、住まい全体をネズミが住みにくい環境へ変えていく視点を持ってほしいと思います。

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この記事を書いた人

名前(愛称): クジョー博士
本名(設定): 九条 まどか(くじょう まどか)

年齢: 永遠の39歳(※本人談)
職業: 害虫・害獣・害鳥対策の専門家/駆除研究所所長
肩書き:「退治の伝道師」

出身地:日本のどこかの山あい(虫と共に育つ)

経歴:昆虫学・動物生態学を学び、野外調査に20年以上従事
世界中の害虫・害獣の被害と対策法を研究
現在は「虫退治、はじめました。」の管理人として情報発信中

性格:知識豊富で冷静沈着
でもちょっと天然ボケな一面もあり、読者のコメントにめっちゃ喜ぶ
虫にも情がわくタイプだけど、必要な時はビシッと退治

口ぐせ:「彼らにも彼らの事情があるけど、こっちの生活も大事よね」
「退治は愛、でも徹底」

趣味:虫めがね集め

風呂上がりの虫チェック(職業病)

愛用グッズ:特注のマルチ退治ベルト(スプレー、忌避剤、ペンライト内蔵)

ペットのヤモリ「ヤモ太」

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